トルコでクーデターか 軍が国会砲撃、群衆にも発砲
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トルコのユルドゥルム首相は15日、「軍内のある集団に不法行為があった」と地元テレビで語った。軍の一部がクーデターを試みたものの、情報が交錯しており、政権が事態を掌握しているかは不透明だ。ロイター通信などが伝えた。
同通信によると、トルコ国営メディアTRTのアナウンサーは、軍の声明を読み上げたうえで、「民主主義が現在の政権によってむしばまれていた」と動機を説 明、「可能な限り早く新しい憲法を準備する」と述べた。同通信はトルコ与党・公正発展党(AKP)のイスタンブール支部の話として、同党の建物に同国軍が 入り、立ち退きを命じた、と伝えた。
AP通信によると、エ ルドアン大統領はCNNトルコにビデオ通話のインタビューの形で出演し、国民に対し、「外出して、軍に対抗を」と呼びかけた。現地からの映像では、最大都 市イスタンブールでは大勢の市民が街頭に出て、展開している軍に抗議している。大統領は反乱の動きを「軍の命令系統の外で起きたものだ」と指摘した。ロイ ター通信は同日午前3時半(同9時半)ごろ、トルコ政府の話として大統領が飛行機でイスタンブールに戻ったと伝えた。
ロイターなど通信によると、ユルドゥルム首相は16日午前3時(日本時間午前9時)ごろ、「状況は落ち着きつつある」と述べた。また、反乱軍の動きについ て、米国亡命中の穏健なイスラム説教師ギュレン師を名指しし、同師の団体が反乱に関与している、とした。同師の団体は同師の関与を否定、反乱を非難した。
首都アンカラでは戦闘機が飛行しているほか、国会付近に戦車が展開。ロイター通信によると、国会が砲撃を受けた。同政府幹部は反乱軍が戦車を使って砲撃し ていることを認めた。また、国営アナドル通信の情報として、軍用ヘリコプターが同国の情報機関の建物に向かって砲撃していると伝えた。軍司令部で人質が取 られているとの情報もある。同通信はトルコの戦闘機が反乱軍の軍用ヘリコプターを撃墜した、とも伝えた。
AFP通信によると、最大都市イスタンブールでは、トルコ軍が群衆に発砲した。アタチュルク国際空港などでも銃声が聞こえており、全便の離着陸がキャンセルされている模様だ。国営メディアは一連の反乱で17人の警官が死亡した、と伝えた。
AP通信などによると、オバマ米大統領は声明を出し、すべてのトルコの関係者に、民主的に選ばれたエルドアン政権を支持するよう求めた。ケリー米国務長官もトルコ外相と電話会談し、エルドアン政権への支持を伝えた。
ロイター通信はインターネットの監視団体の話として、トルコ国内でフェイスブックやツイッター、ユーチューブの使用が制限されていると伝えている。(イスタンブール=春日芳晃、カイロ=翁長忠雄)