計画数値は以下のPDFより抜粋。
http://www.jaxa.jp/press/2016/11/files/20161115_epsilon2.pdf
実測値は以下のPDFより抜粋。
http://www.jaxa.jp/press/2016/12/files/20161220_epsilon2_j.pdf
シーケンス 計画値 実測値
( 1)リフトオフ 0 0 0 00
( 2)第1段燃焼終了 1 49 1 52
( 3)衛星フェアリング分離 2 30 2 31
( 4)第1段・第2段分離 2 41 2 40
( 5)第2段燃焼開始 2 45 2 45
( 6)第2段燃焼終了 4 53 4 54
( 7)第2段・第3段分離 6 38 6 37
( 8)第3段燃焼開始 6 42 6 41
( 9)第3段燃焼終了 8 11 8 11
(10)探査衛星分離 13 27 13 27
第1段の燃焼終了時までの時間がプラス3秒。 第2段の燃焼時間もプラス1秒。 第3段もプラス1秒。
これらの「余禄」は、ERGの衛星軌道投入速度を設計数値に対し上回るものを与えている、と考えられます。
で、これらの「数秒」の違いがどこで効いてくるかと言えば、「衛星の寿命」。
殆どの衛星は、「衛星軌道に留まるための推進剤を使い切るまでの期間」が寿命といえます。
そして、「イプシロン」で与えられた初速に、「衛星が、自力で軌道に乗るための加速」を上乗せして初めて「軌道に乗る」事になるわけで、「衛星が使う自前の推進剤」をセーブできる、という事になります。
つまり、ERGは「自前の燃料をあまり使わずに、軌道に乗れる」 ので、その分は 「軌道調整用の推進剤」 に回せるので 「寿命は長くなるかも」 ということに。
で、記憶が正しければ、たしかイプシロンが使用している「衛星固定用の台座」は、普通の台座ではありません。
台座というよりも、機能としては 「それ、4段目、といってもおかしくないよね」 というレベルで軌道補正が可能なモーターを搭載しているものだったはず。
固体燃料ロケット「復活」の際、高精度で初期デリバリーを完了させるために編み出した「秘密兵器」ですね。
なにせ打ち上げる衛星自体が小型。 従って、積載可能な推進剤も少ない。 ので、そこを補完するための技術として導入してたはず。
アレですな、例えばゴルフにたとえるなら。
他の国が 「グリーンに乗せればオッケー、寄ってくれればとてもラッキー」 と考えるものに対して、
JAXAは 「ピンそば1m以内は最低条件。ホールインワン決めないと満足しない」
なレベルで仕事をしようとしてる(^^;

ともあれ、イプシロンが関与できる部分でのデリバリー作業はほぼ完璧レベルで完了したと思われます。
あとは、ERGがきちんと軌道に乗り、クリティカル運用期間を完了したら、デリバリーは完了。

ROSEたんお疲れ様。
今回も、品物は軌道に到達できそうです(^^)
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