イスラム国が犯行声明、実行犯は逃走中 ドイツ当局が逮捕の男を釈放
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20日、ドイツ・ベルリンのクリスマスマーケットに向けて歩くメルケル首相(中央)(ロイター)
【ベルリン=宮下日出男】ドイツの首都ベルリンで12人が死亡したトラック突入事件で、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)系メディアは20日、事件の実行犯について「ISの戦士」などとする事実上の犯行声明を出した。欧米メディアが一斉に報じた。
ドイツはIS掃討を進める米国などの有志連合に参加しており、声明は実行犯が参加国を標的にするよう求めるISの呼びかけに応じて「ベルリンでの作戦を実行した」とした。捜査当局は事件についてテロとの見方を示しているが、現時点でISとの関連は明らかになっていない。
一方、ドイツ連邦検察当局は20日、逮捕していたパキスタン人の男性(23)を嫌疑不十分で釈放した。男性は19日夜の事件発生後、男性は19日夜の事件発生後、現場のクリスマス市から約1キロ余り離れた場所で拘束された。
検察によると、男性の拘束は事件の目撃者が現場から追跡した上、警察に通報したことがきっかけだったが、捜査の結果、トラックを運転していたとする証拠は乏しいと判断した。捜査当局は実行犯はまだ逃走中とみて追跡に全力を挙げるとともに、武器を所持している可能性があるとして、警戒を呼びかけている。
また、クリスマス市が開かれている広場のカイザー・ウィルヘルム記念教会では20日夜、犠牲者追悼のためのミサが営まれ、メルケル独首相らが約800人が参列。牧師は「われわれが集まったのは、一緒に神の前で恐怖や悲しみに耐えるためだ」と訴えた。