アシアナ機に乗り込むと客室乗務員が飲み物のリクエストを尋ねた。
離陸前の飲み物はビジネスクラスのささやかな特権だ。
アシアナ嬢のつたない日本語を褒めると恥ずかしそうにはにかんだ。
ソ¥ウルは仕事で頻繁に行っているが、忙しさを理由に観光をした事がなかった。
自分の仕事相手の国をよく知らない事を恥じ、今回の旅行を計画した。
ソ¥ウルでは仕事の疲れをゆっくり癒し、焼肉でも食べて栄養を付けるつもりだ。
私はアシアナ嬢に尋ねた。
「ソ¥ウルのSPAに行きたいが知らないか?」と。
アシアナ嬢はあるSPAの名を上げた。Westin-chosunという高級ホテルにあるSPAだ。
聞けば嬢は行った事は無いらしい。しかしいつかぜひ行ってみたいと、
少女のように眼をキラキラさせた。
アシアナ嬢にそのSPAの予¥約を頼むと送迎まで付けてくれた。
完璧なサービスである。
短いフライトを終え、ホテルでSPAの時間を待つ間
ソ¥ウルの街を見下ろし、アシアナ嬢との会話を思い出していた。
その時まで彼女との時間はそこで終わりだと思っていた。
続く