● 犯罪発生状況、防犯対策
犯罪発生状況
韓国警察白書(2007年度版)によれば、2006年の犯罪発生総件数は、1,719,075件、人口10万人当たり3,545件で、前年に比べ約0.8%減少しました。統計の取り方や警察の事件の認知の仕方等が異なるため日本とは一概に比較できませんが、2006年に発生した主な犯罪の内訳及び犯罪の特徴についての分析は、韓国警察白書(2007年版)和訳(抜粋)を御参照ください。
主要都市・地域別の状況
(1)犯罪発生件数は、ソ¥ウル市が346,733件で全体の20.2%を占め、ついで京畿道(19.9%)、
釜山市(7.0%)、慶尚南道(6.0%)、仁川市(6.0%)の順となっています。
(2)釜山市の犯罪発生件数は、120,873件で全体の7.0%、済州島は、
24,556件で全体の1.4%となっています。
日本人の被害例
(1)犯罪被害事例、犯罪手口
(イ)窃盗(置き引き・スリ)
ホテルや空港でチェックインなどの手続のため、一時的に所持品から目を離した隙に
置き引きに遭う事案や駅、市場、繁華街などでのスリの被害が発生しています。
また、観光中に見知らぬ人物から声を掛けられ、油断した隙に財布等を
持ち去られる事案も発生しています。
(ロ)強盗
深夜、人通りが少ない路上で、賊に所持品を強奪されるという事件が発生しています。
(ハ)暴¥行傷害事件
過度な飲酒等に起因する暴¥行傷害加害・被害事件が発生しています。
(ニ)詐欺¥
タクシーの運転手や空港での無資格ガイドに観光案内を依頼し、
法外な料金を請求されたり、無理矢理ショッピングに連れて行かれ、
高額な商品を購入させられるケースがみられます。
ソ¥ウル市内の繁華街では、日本人が日本語のできる見知らぬ者に誘われ、
クラブで飲酒したところ、法外な料金を請求されるケースが発生しています。
親しくなった韓国人に仕事もしくは投資等を持ちかけられ詐欺¥に遭う事案が発生しています。
(ホ)違法タクシー
韓国国内では空港や駅などのターミナルに限らず、市内においても違法タクシーによる被害が
報告されています。違法タクシーの中には、車両は真正でありながら偽運転手による
違法営業やタクシーそっくりに外装した貨物営業者(コールバン)による違法輸送もあり、
一見では一般タクシーとの見分けが困難な場合もあります。
また、「自家用コールタクシー」と呼ばれるレンタカーを使った違法タクシーも存在します。
これら違法タクシーの被害を未然に防ぐためには、タクシーに乗車する前に
ナンバープレートの上部にある二桁の番号が30番台(一般タクシーは30〜39番)に
なっているか否かを確認し、乗車した後は、ダッシュボード上に掲示されている運転手の
身分証明書にある写真が実際の運転手であるかを確認することが必要です。
また、タクシー乗り場以外での客引きに応じないようにするとともに、
これまでに使ったことのあるタクシー会社があれば事前予¥約することも一案です。
違法タクシーに乗車してしまうと、法外な料金が請求されるばかりでなく、万一事故に遭遇しても何ら補償が受けられない可能¥性があります。違法タクシーに乗車しないよう注意してください。
(ヘ)不法な金貸し
カジノにおいて、カジノ内にいる不法に金を貸し付けている人物から金を借り、
高金利を課されたり、借金のかたとしてパスポートを取り上げられるトラブルが発生しています。
犯罪被害危険地域
特段危険地域とされている場所はありませんが、歓楽街や、夜間人通りの少ない場所への
立入りは控えましょう。
防犯対策
何よりも、自分と自分の家族の身は自分たちで守るという心構¥えが大切です。
外国にいることを常に忘れず、スリや置き引き、詐欺¥等の一般犯罪には特に注意する必要があります。
また、歓楽街や、夜間人通りの少ない場所への立ち入りは控えましょう。
雑踏では、カバン等はしっかり持ち、貴重品からは常に目を離さないでください。
パスポートは、コピーをとっておき、クレジット・カードの紛失時の連絡先等は
記録しておきましょう。外出する際には必要最小限の貴重品、現金を所持するようにしましょう。
また、ホテルに在室中はドアの施錠を確実に行い、ドアチェーンも使用しましょう。
詐欺¥や不当な料金請求等の被害に遭わないためには、他人を無条件に信用しないようにしましょう
(甘い言葉や誘いにも「ノー」と言う勇気が必要です。)。
その他
空港、ホテルやタクシー内への置き忘れなど、パスポートを始めとする所持品を
紛失する旅行者が多くなっています。行動の節目には必ず貴重品を確認しましょう。
● 風俗、習慣、健康等
風俗、習慣、国民性に関する留意事項(宗教、タブー等)
(1)韓国の正式名称は「大韓民国」です。「朝鮮」という呼称は「朝鮮日報(チョソ¥ンイルボ)」、
「朝鮮ホテル(チョソ¥ンホテル)」等の固有名詞以外には使用されません。
日本語の「朝鮮」は韓国人に植民地時代の不幸な過去を想起させたりするので
使用しない方が良いでしょう。
(2)韓国の人名、地名等はできるだけ韓国語の発音を用いることが望まれます
(例えば、李明博(イ・ミョンバク)大統領)。
(3)儒教思想の影響で、日本以上に長幼、先輩・後輩、目上・目下の区別が明確で
目上や年上の人に対して敬意が払われます。
(4)日本人観光客が訪れるホテル、免税店、土産物店等はおおむね日本語が通じ、
街並みや人々の顔つき・体格等が日本、日本人と似ているため、
旅行者としては日本にいる時と同じ気分になりがちですが、
行動様式や考え方等が異なる面も多くあることをわきまえ、
韓国人に対する礼儀作法を守る必要があります。
衛生事情
水道水は体に合わないことが多いので、生水は飲まないようにしましょう
(ただし、レストラン等で出される水は飲用です。)。
病気
(1)鳥インフルエンザ
韓国では、2003年から2004年、2008年春に高病原性鳥インフルエンザ(H5N1型)が
確認されましたが、韓国国内でのヒトへの感染は現在のところ確認されていません。
ただし、鳥インフルエンザ発生の情報がある場合には、以下のことを念頭に行動してください。
(イ)手洗い、うがいなど、通常の感染症予¥防対策を励行する。
(ロ)生きた鳥との接触を避ける。鶏舎や生きた鳥を扱う市場などには立ち寄らない。
(ハ)発熱、頭痛などインフルエンザが疑われる症状が見られる場合には、早めに医師に相談する。
(2)食中毒
衛生施設等のインフラは相当整備されていますが、一見して衛生状態が良くない飲食店や
屋台での食事、特に生もの(生ガキ等の貝類など)には注意が必要です。
場合によっては食中毒や肝炎等の原因になりかねません。
(3)マラリア
韓国では、蚊を媒体とする「三日熱マラリア」感染者が確認されています。
適切な治療を受ければほとんどは治癒しますが、夏季、マラリア多発地域
(京畿道及び江原道北部地域)を訪れる際には、防虫剤の使用、
夜間(日没から夜明けまで)の外出の回避や長袖シャツや長ズボンの着用等の対策が有効です。
(4)日本脳炎
蚊を媒体として感染します。感染者数は少ないものの、05年6人、
07年7人の発生が確認されていますので、流行時には特に子供や老弱者は蚊に
刺されないよう注意する必要があります。
(5)その他・予¥防接種
韓国では、ネズミを媒介とする感染症(流行性出血熱)の発生も確認されていますので、 特に夏季は注意が必要です。