「戦闘機用エンジンシステムの研究試作」で製造されるプロトタイプエンジン[1][2]
戦闘機用エンジンシステムの研究試作では、
- 戦闘機用エンジンシステム(エンジン本体、試験用FADECシステム、ステルス性評価用実物大模型)
- エンジン試験用支援器材(エンジン用架台、インレットダクト、ステルス性評価用器材など)
- 補用品(予備部品)
の製造と地上試験がおこなわれます。
エンジン本体には「XF9-1」という形式番号が割り振られており、その形状は図1、寸法は表1のようになっています。
図1.XF9-1直径[m]インレット約1(0.99)バイパス流路部外装(1.00)アフタバーナダクト外装(0.93)ノズル部外装前端(1.07)全長[m]約4.8[註] かっこ内の値は図1を用いて計算した推定値である。
XF9-1の海面上標準大気状態における目標最大推力は、ウェット推力15tf(147kN)以上、ドライ推力11tf(108kN)以上と定められています。
表1と合わせて考えると、XF9-1はF110エンジンと概ね同等規模の寸法でF119エンジンに近い推力を目指していることがわかります。
ハイパワーと燃料消費率低減を両立すべく、超音速巡航時の燃料消費率低減も盛り込まれています。
また、電子制御部(FADECシステム)には「JEC-91」という形式番号が割り振られており、
- 機体制御システムとエンジン制御システムが密接に連携したIFPC制御機能
- 電気系統などが故障した際に故障の程度に応じて制御系を再構成する制御機能
を有しています。
なお、この研究試作事業では行われるエンジン製造コストの試算は、
- エンジン製造台数:125台、250台、500台
- エンジン調達期間:10年、20年
という形で、製造台数3通り・調達期間2通りの合計6通りの条件を想定して行われます。