第3回世界文字オリンピックが開催できない状態です!
ハングル文字が「第二回世界文字オリンピック」にて優勝!
このたび、ハングル文字が「世界文字オリンピック」とやらで優勝したそうです。韓国各メディアがたいそう喜ばしげに報じております。
ハングルといえば、朝鮮半島で使われる「文字要素を組み合わせる表音文字」ですね。
朝鮮半島以外では、韓国政府主導のハングル推進政策において、インドネシアのチアチア族など無文字民族に使用を促しています。
歴代最高の文字を競う「世界文字オリンピック」でハングルが金メダルを獲得した。
ハングルの日の9日、世界文字学会などによると、今月1~4日にタイのバンコクで開かれた第2回世界文字オリンピックでハングルが優勝した。ハングルは2009年大会に続いて再び1位となりその優秀性を世界的に認められることになった。2位はインドのテルグ文字、3位は英語のアルファベットだった。
「世界文字オリンピック」とは?
http://www.wao.kr/S/english.htm
壕格澗 是楕拭, 鎧搾惟戚芝 郊澗 是楕引 図楕拭 赤澗 庚辞 丞縦聖 幻旧艦陥.
主催:韓国国際神学大学院大学、後援:ハングル学会など
この時点で笑ってはいけない。
大会は2回目。第1回大会はソウル(2009)、第2回大会はバンコクにて開催。現在韓国が2連勝
失笑してはいけない。
各国代表は30分のスピーチによって自分達の文字についてアピールする。
はなっから結果は決まっているので、2位・3位決定のためのアピールタイムとなります。
今大会は27カ国から、独自の書記体系あるいは創作文字・創作表記体系をもって参加。
自然発生の文字のみだとハングル(勅命で作られた文字)が完全に対象外になってしまうせいか、創作文字も参加できるらしい。
ということは、アニメ「ONEPIECE」の中の古代文字「ポーネグリフ」や
「魔法少女まどか☆マギカ」の「魔女文字」でも参加できるということでしょうか?
少なくとも優勝はまずできないわけですが、堂々とふざけに行きたい場合はOKだと思われます。
▼審査基準
文字の成立の経緯、構造、機能、文字要素の数、要素の組み合わせによって新しい音を作る能力と可能性
http://world.kbs.co.kr/english/news/news_Cu_detail.htm?lang=e&id=Cu&No=93727¤t_page=
…ぶっちゃけ最後二つはハングルを評価するためだけにある評価基準のような気がしなくもない。
そして、「実際の世界的普及度」が評価基準に入っていないのは、この点ではどうがんばってもハングルはラテン文字(ABC)に対抗できないからだろう。
「英語のアルファベットは26文字で300程度の音しか表記できない。一方ハングルは24の文字要素によって理論上は1万1000の音が表記できるし、現実には700~800の音を表記するのに使われている」のがハングルの優秀さを示す根拠らしい。
参考までに、進化した言語ほど音素数が少ない、という指摘がある。
http://4ki4.cocolog-nifty.com/sea/2011/05/post-4b95.html
逆に1万以上の異なる音を使い分ける必要がある言語が地上に存在するのか、と聞いてはいけない。確かに拗音や濁音を含めても100ちょっとくらいの音しか使いわけない日本人にとっては、えらく無駄が多いような気もする。
しかし彼らは、世界の無文字民族にハングルを使わせる試みをするなどからもわかるように、「一つの言語を表すための文字」ではなく「世界中のあらゆる言語を表記するための文字」としてのハングルの可能性を訴えたいのである。
▼備考
英語では「World Alphabet Olympic」。
「alphabet」、表音文字を競う大会である。表意文字である漢字は一応範疇外だと考えられる。
今大会では、参加国の学者たちに「自国の大学において、優勝した文字であるハングルについての学科を設置させる」ことを合意させる『バンコク宣言』が発表され、さらなるハングル拡散を目指すことを確認した。
http://world.kbs.co.kr/english/news/news_Cu_detail.htm?lang=e&id=Cu&No=93727¤t_page=
今大会が最後の大会となるだろうと言われている。
文字というものは、話し言葉と違って、数年単位で変化するような代物ではない。そのため、仮に文字の優劣を競うことに意義があったとしても、数年おきにコンテストを行う意義はそもそもないのである。
http://english.yonhapnews.co.kr/culturesports/2012/10/09/46/0701000000AEN20121009004200315F.HTML
また、うがった見方をすると、本大会の知名度が上がれば、「創作文字も許容しているので、本大会の評価基準的にハングル以上にすばらしい文字がつくられる」可能性も否めない…というのもあるだろう。
ちなみに
ラテン文字は、現在世界で最も使用言語・使用人口が多い表音文字である。
Wikipedia|ラテン文字|使用言語
http://ja.wikipedia.org/wiki/ラテン文字#.E4.BD.BF.E7.94.A8.E8.A8.80.E8.AA.9E
漢字は、世界で最も古い文字のひとつ「甲骨文字」の遺産であると同時に、現在世界で使用されている唯一の表語文字(表意文字の中でも、一字が単語まるまるひとつを表すもの)である。
また、中国では現在進行形で漢字が増えている。 日本でも、「峠」「凪」などの国字が産み出されてきた。
発達・創意工夫の余地が多分にある寛大な文字であ
る。
トンパ文字は現在生きている唯一の象形文字である。文字の形のみならず、色によって意味が変わると言う類稀な特徴を持っている。
アラビア文字は、ラテン文字の次に多く使われている文字であると同時に、こんなにも美しい装飾書法を発展させた文字である。
左の例は「ビスミッ・ラーヒ・ラフマーニ・ラヒーミ、ワ・ビヒ」と読み、「慈悲あまねく、慈悲深き神の名において,そしてあなたとともに」の意味である。
日本最古のオリジナル文字なのか、江戸時代の人の神代浪漫の産物だったのかは未だに不明だが、ヲシテ文字は少なくともロマンの塊である。
この世の文字はそれぞれの文化圏で独自の価値やニーズを反映し発達してきたものなので、同一の基準で以て異なる文字の優劣を判定できるはずがない。