


肉の正体

山西省の省都・太原。ここには去年の夏に訪問(2013年8月)。目的は双塔寺こと「永祚寺」。2つの磚塔があるお寺である。
大同から高速バスで5時間程度で到着。高速道路はよく整備されていて快適だったけど、高速道路を下りてバスの中から見た太原の街は、随分と荒れていた。砂埃が凄いし、街並みは汚いし、真っ黒に日焼けした人相の悪そうな人が多かったしね。

太原駅前の交通はカオス。写真のような広い道でも信号が少ないもんだから、強引に向こうまで渡らなきゃならない。クラクションの音が凄まじい。

太原は省都なので人が多いが、風呂に入っている人が少ないのか、街全体に酸い臭いが漂っていた。ちょうど昔の大阪の釜ヶ崎の臭いを思い出した。それとゴミが多い。

双塔寺は50m以上の高さの塔が2つ並んでいる。見ればすぐに分かるはず。自分の勘を頼りに進むと、発見できた。


永祚寺に到着。歩いて20分程度。タクシーは近距離は乗車拒否されるので太原駅からは無理ですね。拝観料は30元。

ここの建物は全部煉瓦。写真の本堂も、左右にある禅堂や客殿も。中国では無梁殿と呼ぶ。17世紀初頭・明代末期頃の建築。これらを建てたのは福登という僧侶で、他にも色々と無梁殿を建てたそうな。

さて、オール煉瓦の「磚塔」に登ろう。
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手前が西の塔、奥が東の塔。東の塔が先に建ち(1599年)、後に福登が西にも塔を建てた(1608年)。性格は異なり、西の塔は仏舎利を収めた塔だが、東の塔は風水に関係する塔だという。
塔は8角13層の楼閣式磚塔で、八方にアーチ形の窓を設けている。高さはともに54.7m。

登ったのは西の塔。入口は狭い。

最初は真っ暗。ひたすら上るのみ・・・

・・・どこまで来た?あ、まだまだだな。気を取り直してどんどん上る。

塔の構造は訪問時はよく分からなかったが、六和塔に登って、それの塔身に近いように思った。塔の中央には空間があり、中央の空間から前後左右にアーチ状の通路があって、先端の窓に繋がる。もちろんこの塔は純粋な煉瓦の塔だから、蘇州・北寺塔や六和塔のような木製の屋根も庇もないので、塔身の外には出れません。

階段も全部煉瓦。西の塔は逓減が大きいので後半はかなり狭く、階段も急である。もう磚塔なんてどうでもいい、引き返そうという気持ちも頭にチラついたが・・・

結局上った。あ、天井が見えた!遂に最上層に到達!

太原の街を眺める。風が強く吹き、非常に涼しかった。上った甲斐がありましたね。クラクションの音も遠くから聞こえてくる・・・何かいい感じだ。

最上層の落書き

最上層から東の塔を眺める。庇が無いので外には出れません。

さて、下りだが、これも結構大変だ。

西の塔を出て東の塔に行くと、しまった!と思った。こちらの方が高い位置に建っているではないか!これも上るか?いや、もう止めておこうw
左の無梁殿は清時代に建てられたもの。本や土産が売られていた。

西の塔(右)と東の塔(左)。西の塔の方が逓減が大きい。

永祚寺を出る。自分は何度も塔を振り返った。もう2度と訪れることがない可能性が高い。そう思うと去るのが惜しかった。

鉄道の太原駅内部。本当は「晋祠」も行きたかったが和諧号の出発時間に間に合わなくて行けなかった。まあ、純粋な磚塔に登れただけで満足だったけどね。自分は和諧号に乗り、北京へと向かったのであった。
終わり