韓国の6月の輸出マイナス、半導体も冷え込む
韓国経済を支えてきた輸出エンジンが冷え込んでいる。産業通商資源部が1日に明らかにしたところによると、先月の輸出は前年同期比0.09%減少の512億3000万ドルとなった。3月まで17カ月連続で増加を継続した輸出は4月に減少し5月に反騰したが、再び減少に転じたのだ。
ただ金額自体は初めて4カ月連続で500億ドルの輸出記録を立てた。貿易収支も63億2000万ドルの黒字で、77カ月連続で黒字を継続した。産業通商資源部関係者は「地方選挙などにより操業日数が1.5日減少し、昨年6月にあった73億7000万ドルの大規模船舶輸出の反動効果の影響を受けた」と説明した。
輸出増加傾向が途切れたのではないというのが韓国政府の判断だ。しかし半導体への偏りと、自動車、家電、ディスプレーなどの主力産業不振にともなう輸出構造の脆弱性は消えていない。
先月輸出が減った品目は自動車、鉄鋼、ディスプレー、無線通信機器、家電、船舶の6品目だ。自動車は2月から5カ月連続で減少した。一時「相対的に安くて性能が良い」のが韓国車の長所だったが、最近の円安により日本車との価格競争で押されている。
ディスプレー、無線通信機器、家電などはコストパフォーマンスを掲げる中国の攻勢に世界市場でシェアを奪われている。
輸出が増加した品目は半導体、一般機械、石油化学、石油製品、自動車部品、繊維、コンピュータの7品目だ。韓国企業の競争力が改善したというよりは関連景気好況と国際原油価格上昇の恩恵による部分が大きいとの分析が多い。
特に半導体輸出は前年より39%増えた111億6000万ドルを記録し過去最大の輸出実績を更新した。輸出全体で占める割合は21.8%に上る。問題は下半期から需要鈍化が予想されるという点だ。韓国貿易協会は下半期の半導体輸出増加率が16.6%で上半期の41.8%より大幅に落ち込むと予想した。産業研究院も42.5%から15.9%に鈍化すると同様の見通しを出した。昨年9月に69.9%に達した半導体輸出増加率も今年に入り30%台まで落ちた。
韓国経済研究院の権泰信(クォン・テシン)院長は「半導体に対する高い依存度を考慮すると、今後半導体景気がなくなれば韓国の輸出は打撃を受けかねないとの懸念が出ている。全般的に輸出がプレミアム市場では日米の企業に押され、新興市場では中国企業に追い上げられるサンドイッチ状況に置かれた」と診断した。
不安要因はこれだけではない。韓国貿易協会は今年の輸出増加率が上半期の6.4%から下半期には4.6%に低下し、年間では5.5%増加すると予想した。これは昨年の輸出増加率15.8%の3分の1水準だ。KOTRAの輸出先行指数でも価格競争力評価指数は9四半期連続で基準値を下回った。韓国経済研究院の調査で企業は今月の輸出が前月より振るわないものと予想した。
こうした中、各国の保護貿易はさらに深化している。主要国が保護貿易品目としている製品は鉄鋼、自動車、半導体などだ。韓国の輸出が流れ弾に当たる可能性がそれだけ大きいという意味だ。
輸出に影響が生じれば経済成長率3%達成は難しくなりかねない。今年1-3月期の経済成長率は1.1%を記録したがこれは輸出好調とともに設備・建設投資部門が善戦したおかげだ。韓国貿易協会は昨年韓国の輸出の経済成長寄与度を経済成長率3.1%のうち2.0ポイントと推定した。輸出の就職誘発人数は447万人で2016年より40万人増え過去最大を達成した。
延世(ヨンセ)大学経済学部のソン・テユン教授は「韓国の経済構造上、輸出は経済成長、所得増大、就職、民間消費にまで全般的に影響を及ぼす。所得主導成長だけでなく革新成長に向けた規制改革などを並行し、輸出エンジンを再び温めなければならない」と助言した