文大統領、8日間雲隠れの怪…本当に「過労による風邪」なのか ロシアが鬼門?ストレスに弱い?
文大統領は6月21~23日、ロシアを訪問した。疲れた表情だ(AP)
韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、健康状態がよろしくないのではないだろうか。大統領府で2日午後、首席秘書官・補佐官会議を主宰したが、聯合ニュースが配信した写真では「顔面蒼白(そうはく)」のようにも見える。聯合ニュースは事実上の国営通信社だから、「最も元気そうに見える写真」を選んで配信したのだろうが、それでも…である。
韓国の大統領制は権力集中型だ。そうした中での大統領の健康不安は、国政全般に暗い影を落とさざるを得ない。
韓国大統領府が、大統領が体調不良につき日程をキャンセルと発表したのは、6月28日のことだ。しかし、同月24日午後にロシアから帰国した時点で、すでに「体調不良」だったのだろう。軍用ソウル空港に着き、出迎えた与党関係者と握手する写真も、どこか元気がなさげに見える。
翌25日午後には首席秘書官・補佐官会議が予定されていたが、突然、「取りやめ」になった。法制にない内部会議だが、事実上、韓国の最高意思決定機関といえる。
ここでの大統領発言は“ご聖断”に当たる。ロシアを国賓訪問し、ウラジーミル・プーチン大統領と北朝鮮問題を話し合ってきたのだ。その直後の首席秘書官・補佐官会議が「取りやめ」とは、いかにもおかしい。
26日は、「参戦勇士追悼式」があり、ヘリコプターで釜山まで飛ぶ予定だった。だが、出発1時間前に「天候」を理由に「取りやめ」になった。
27日は、第2回規制革新点検会議が予定されていた。これも急きょ「取りやめ」に。李洛淵(イ・ナクヨン)首相が「第1回会議より進展した報告内容がないこと」に失望し、大統領に「取りやめ」を進言したためとされているが、本当かどうか。点検会議の後に予定されていたユネスコの事務局長との会談も「取りやめ」になった。
大統領府の「28、29日に予定された日程を、キャンセルあるいは延期する」との公式発表を読めば、大統領の体調不良は2日間だけかと思うが、ずっと続いていたと見る方が自然だ。
つまり、文氏は6月24日午後から、7月2日午後まで8日間、公式の場に出てこなかった。
とりわけ6月28日は、ジェームズ・マティス米国防長官との会談が予定されていた。ちょっと体調が悪い程度では、キャンセルできないはずだが、これもキャンセルになった。本当に「過労による風邪」なのかと疑われるのは当然だろう。
昨年9月、大統領府は秘書室長の主宰で「大統領の日程改善」を議題にして長時間の会議を開いた。大統領の仕事を減らすことを話し合ったのだ。そして、週2回だった首席秘書官・補佐官会議を週1回に減らした。この時に、ロシア訪問直後に奥歯が2本抜けインプラント施術を受けることも明らかにされた。
文氏は、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権で秘書室長を務めていた時期にも、ストレスで歯が4、5本抜けたという。
ロシアが鬼門なのか、ストレスに弱いのか。ともかく、大統領が8日間も公式の場に姿を見せなかった事実は、とても重たい。