韓経:【社説】何が韓国最大ゲーム企業代表に事業を売却させるのか
2019年01月04日13時06分 韓国経済新聞/中央日報
韓国最大手ゲーム会社ネクソンの創業者、金正宙(キム・ジョンジュ)NXC代表が自身と特殊関係人が保有するすべての株式(98.64%)を売却する。国内オンラインゲームの土台を築き、韓国を代表するゲーム会社に成長したネクソンが売却されるということに業界は衝撃を受けている。ゲーム産業に及ぼす影響は少なくないという予想がすでに出ている。
どの産業にもM&A(企業の合併・買収)はあるが、業界トップの企業が売却されるケースは珍しい。国内ゲーム産業の成長性を考えれば打撃になるしかない。さらにネクソンの売却価格は10兆ウォンを超えると予想され、国内では売却先を探すのが容易でないという見方が多い。一部で予想されているように世界最大ゲーム会社のテンセントがネクソンを買収する場合、ゲーム産業の主導権が中国に移り、中国ゲームが韓国に逆流する現象がさらに加速するというのが業界の判断だ。
ゲーム産業の未来を考慮すると、さらに懸念されるのは、創業者が苦労して育てたネクソンを売却することにした理由だ。業界関係者は「金代表は(昨年無罪確定判決を受けたが)2年間ほど、いわゆる『ネクソン株式事件』で捜査と裁判に苦しんだうえ、ゲーム産業に対する良くない視線と規制に疲れて事業を整理するという考えを周辺に語っていた」と伝えている。いつ犯罪者にされるか分からないうえ、新しいゲームの開発に興味も価値も感じにくい状況で、これ以上続けようとは思わないという声として聞こえる。
我々の社会では何か暴力事件が発生すれば、ゲームに関連づけようとする傾向がある。そのたびにゲームのマイナスのイメージは増幅する。
これに便乗した政界は青少年の深夜時間のゲーム利用を禁止するシャットダウン制拡大、モバイルゲーム決済限度制限、ゲームの射倖産業分類など規制を強化することばかり考えている。
こうした環境ではゲームだけでなくいかなる産業も成長しにくい。ゲーム企業の相次ぐ韓国脱出に続いて国内トップ企業が売却に踏み切ったのは、ゲーム産業の危機を知らせる強力な信号として受け止めなければいけない。このままでは第2、第3のネクソンが出てこないという保証はない。