火器管制レーダー照射事件:防衛省が公開しようとしている「電波の音」とは?
新証拠の電波音公開へ=レーダー照射、日本の正当性主張-防衛省(時事通信)韓国駆逐艦による海上自衛隊哨戒機への火器管制レーダー照射問題をめぐり、防衛省は新たな証拠として、レーダー照射を受けたときに哨戒機内で記録した電波信号の音を公開する方針を固めた。防衛省幹部が19日、明らかにした。週明けにも公開する方向で調整している。
(引用ここまで)
電波信号の音、というのがなにを意味するのか分からない人がほとんどじゃないでしょうかね。
軍用機は電波を受けた際に、機内のクルーに分かりやすいように音に変換して「いま電波を照射されていますよ」という通知をするのです。
で、昨日書いたように回転する捜索レーダーは2~4秒に1回しか電波が当たらないので「ピッ……ピッ……ピッ」というように電波が当たった時にしか音が鳴りません。
その一方で火器管制レーダーは照射され続けるので、「ピーーーーーーーーーーーーーっ!」と音が鳴り続けるわけです。
防衛省が提供した参考資料(PDF)の中に分かりやすい部分があります。

左が捜索レーダーで右が火器管制レーダーです。
回転している捜索レーダーが当たる場合、ピークになっているところでだけ「ピッ」と鳴るわけですね。
照射され続ける火器管制レーダーはピークが長く続いていて、「ピーーーーーーー」と鳴り続ける。
戦闘機が出てくる映画なんかで「ロックオンされてます」っていう状況でアラームが鳴っているのがそれに当たるわけです。
防衛省提供の映像中のP-1機内では鳴っていませんでしたが、クルーのヘルメット内のインカムに鳴っているということなのでしょう。
映像中に「すごい音だ」ってあって、その下に「電波強度が強い」って表示がありましたね。
あの言葉も、捜索レーダーではなく火器管制レーダー波を照射されているという証拠のひとつといえるでしょう。火器管制レーダーの電波は指向性の高く、かつ出力が強いのです。
捜索レーダーはいいとこ水平線まで届けばいいのですが、火器管制レーダーはより遠方まで届かせる必要があるからです。

その前に「コンティニューホールド(継続探知)」とクルーが行っていましたが、あれも「火器管制レーダーを照射され続けている」という意味です。

おそらく発表は岩屋防衛大臣が帰国してからになると思われますが、客観的な証拠としては充分でしょう。MW-08やサンボンギョのレーダーを誤認したという話を潰すにはちょうどいいものになります。
さて、韓国がどんな反応を返してくるか。楽しみですね。