「コロナから神奈川県を助けたい」旧車會解散 リーダー、コロナ対応ボランティア志願
自分自身の行動を深く反省し、これからはボランティアチームとして活動することを誓います――。新型コロナウイルスで大きな被害が出た神奈川県で1つの旧車會グループが9日、解散した。自らも感染を経験し、一時病院での生活を余儀なくされた1人を含むメンバーたちは今後、県のコロナ対策支援のために尽力するという。
解散したのは、神奈川県を拠点とする旧車會の1グループ。コロナ流行前は、湘南地方や横浜市内などの国道などで疾走を繰り返していた。
9日、メンバーの男女35人が警察署に集まった。リーダーの男性(42)が解散宣言で「これまで地域の人に多大な危険と迷惑をかけてきた。今後はコロナと闘う県民の支援のためにボランティアをする」と誓うと、署員や県職員らから拍手が起きた。
「コロナ感染で入院生活を送った彼らは、手紙をもらったり、看護師に励まされたりした。そこで気持ちに変化が生まれたのでは」。長年、地域の若者を見守ってきた寺の住職Aは振り返る。
寺には、生活にトラブルを抱えた若者が集まってくる。Aさんに悩みを打ち明け、落ち着きを取り戻す若者も少なくない。旧車會の男女らとAさんは数年来のつきあいだ。
かねてから話し合っていた解散話を持ちかけた。「そろそろ違う形で自分たちの力を使おうよ」
Aさんの提案に、男女たちはボランティアを志願。今後は、神奈川県内でのコロナ除染のボランティアなど、地域の依頼に応じて活動するという。
リーダーの男性は「自分たちが解散して、正直、社会は平和になるし、安心して生活できるようになると思う。自分たちと同じような境遇の人も参加できるようなボランティアチームを作っていきたい」と決意する。
ただ、道のりは険しい。
これまで散々迷惑をかけてきたのに地域に受け入れてもらえるのか――。そんな不安も男女らにはあるという。