【独自】「長い注射針は4割の人が骨に当たる」“ワクチン7回接種”実施病院のデータ
更新:2021/04/08 19:00
4月12日から高齢者への接種が始まる新型コロナウイルスのワクチン。4月8日朝、関西にもワクチンが届きました。
これに先駆けて、医療従事者向けの接種をスタートさせていた京都府宇治市の宇治徳洲会病院。ここで使用しているのは糖尿病の治療薬「インスリン用の注射器」です。この注射器を使う理由は、注射器の中にワクチンの液が残ってしまうデッドスペースがほとんどなく、国が用意した一般的な注射器が1瓶で5回分なのに対して、それより2回多い「7回分」を取ることができるからです。
とはいえ、この注射器のもうひとつの特徴は“針の長さが短い”こと。通常の注射針は「25mm」ですが、インスリン用だと「12.7mm」と半分ほどしかありません。これでワクチンがきちんと筋肉に届くのかどうか、宇治徳洲会病院は接種した職員1259人のデータをまとめました。病院では、接種の前にエコー検査機で皮下脂肪の厚さを測り、短い針か長い針かを決めました。その結果…
(宇治徳洲会病院 末吉敦院長)
「1259名に接種しているが、インスリン用の注射器を使った方は1007名で約8割くらいですね」
この7回接種できる注射器を使ったことで、予定よりも284人多い医療従事者に接種ができました。そして、こんな事実も見えてきたといいます。
(宇治徳洲会病院 末吉敦院長)
「25mm(の注射針)で約40%の人が上腕骨に当たるということがわかりました」
25mmだと針が長すぎて4割の人は骨に当たってしまうことがわかったというのです。記者も骨にあたるのか実際に腕を測って図ってもらいました。
(宇治徳洲会病院 末吉敦院長)
「骨までの距離は23.3mm、25mmの針で根本までいくと骨にコツっと当たると思います」
これを聞くだけでも痛いと思ってしまいますが、実際は骨に当たっても痛みはないそうです。骨に当たったときは2~3mm針を抜くと筋肉に注射できるといいます。
(宇治徳洲会病院 末吉敦院長)
「『4割くらい骨に当たるんだな』と思って接種されると、注射針が止まったりコツっといったりしたらすぐ引けるので、意識して打つかどうかということが大事かなと。当たり方によっては、針先とか針が多少曲がる可能性はございますが、大きな問題はないと思います」
4月12日から高齢者への接種が始まりますが、病院は医療関係者に対して「高齢者は筋肉も薄いので注意してほしい」としています。
https://www.mbs.jp/news/kansainews/20210408/GE00037741.shtml
懸念された”針の長さ”も杞憂だったようだ (^ω^)