この社説の問題意識は良いのではないかな...。 ^ ^
【社説】大統領権力の悲劇を繰り返さないように
盧前大統領死去故・盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領の告別式が29日、ソ¥ウル景福宮で厳粛に執り行われた。それとは別にソ¥ウル市庁前広場で開催された追悼行事には、盧前大統領を見送るために数十¥万人の弔問客が訪れた。告別式と追悼行事を見守った国民は、誰もが同じような思いと感情を抱いたに違いない。それは盧前大統領がわずか15カ月前まで大韓民国を代表¥し、この国を主導していた前職の大統領だったという事実。さらにその前職大統領が検察の取り調べを受け、起訴される直前に自ら命を絶った悲劇と、このような悲劇はもう二度と繰り返されてはならないという思いだ。
大韓民国の大統領は依然として「帝王的大統領」だ。人事権だけをみても、法律が定める限られた地位に関してのみ国会の同意が必要なだけで、それ以外はほぼ大統領が思い通り決めることができる。検察・国税庁・警察・国家情報院などのいわゆる権力機関、取締まり機関にも、大統領の意向がほぼそのまま伝えられる。
しかしこのような強大な権力を行使する帝王的大統領をけん制し、監視する仕組みはどれも不十¥分か、あるいは最初から機能¥していないケースがほとんどだ。結局大統領や家族、親戚一族、その回りの勢力は、周囲から一切のけん制を受けないまま権力を5年にわたり行使し、国全体を思いのままに操る。その後、任期が終了すると刑務所行きとなる。このような構¥図が今まさに日常化してしまっている。
わずか15カ月前まで大韓民国の大統領だった人物が、このように悲惨な最期を迎える事実を国民の誰もが目にした以上、今や国家的な次元でこの悪循環を断ち切る方法を何としても見いだす必要がある。まずは、大統領の周囲が脱線しないよう監視する大統領府内の監視チームがその役割を果たしているのかをチェックし、評価しなければならない。
歴代の政権はこの監視チームに地縁や学閥の関係者を就任させた。そのため彼らは大統領の家族や親戚をけん制するどころか、逆に彼らの目に止まって出世を狙っていたという批判が何度も聞かれた。現在の大統領府監視チームも事情はほとんど変わらない。監視、民政部門に「政権の中の野党」としての役割を果たせる人物が存在してこそ初めて、最低限のけん制機能¥を果たすことができるはずだ。
国の最高取締り機関である検察も、人事権を持つ大統領と関係者の顔色ばかりをうかがっている。そのためその時点での権力者には弱く、力を失った権力者たちには非常に厳しいと指摘されてきた。権力が力を持つ時には歩調を合わせ、権力の任期が終わればそれまで以上に厳しく噛み付いてくるということだ。
検察もこうした不名誉な烙印(らくいん)を押されないためには、自らが何をどのように為すべきかを深く考えなければならない。さらにその方針が固まれば、社会や世論全体の評価を受けて立法化を目指すことも必要だろう。
マスコミもまた、権力への批判と監視を怠っていないか、常に自らを省みる必要がある。権力の側もマスコミの監視と批判から目と耳を塞いでしまえば、自分たちの過ちを後から償うことになる、という事実を心に刻まなければならない。
国民は盧前大統領の死に衝撃を受け、悲しみと同時に怒りの感情すら抱いている。李明博(イ・ミョンバク)大統領はこれら国民の思いをしっかりと受け止めなければならない。自身と政治的な立場が異なる勢力や人物とも対話を交わし、彼らを包み込むことも時には必要だ。また今の政権が発足して以来、常に批判の対象となり、国民から孤立する要因ともなっている「偏り」の問題をどのように解決すべきかを考えなければならない。そして大統領自らが権力の脱線を防ぐ根本的かつ制度的な対策を提示すべきだろう。
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 http://www.chosunonline.com/news/20090530000032