韓国の防疫措置破りをして大規模デモを行った「世界最悪の労組」の委員長を逮捕したい当局……民主労総側は「徹底抗戦だ」と叫ぶ
ソウル中央地裁がヤン・ギョンス氏に逮捕状、民主労総「令状執行阻止する」(朝鮮日報)
ソウル都心で先月、約8000人規模の違法集会を開いた疑いで立件された全国民主労働組合総連盟(民主労総)のヤン・ギョンス委員長(45)に対する逮捕状が13日、ソウル中央地裁から交付された。(中略)民主労総は10月のゼネストを前に「警察の令状執行に協力しない」との立場で、ヤン委員長が実際に拘束されるまでには難航が予想される。
民主労総は7月3日、ソウル・鍾路一帯で「7・3全国労働者大会」を違法に開催後、捜査機関による聴取にほとんど応じなかった。警察の出頭要求を3回拒んだヤン委員長は集会から1カ月後の8月4日にようやく自ら出頭したが、11日の裁判所での令状審査には出席せず、民主労総の事務所で記者会見を開き、「逮捕状の適切さを判断するよりも、当面労働者が受ける苦痛を解決することの方が差し迫っている」と理由を説明した。逮捕状交付後も9日と11日にメディアのインタビューを通じ、「今後検挙を避け、事務室で寝泊まりして活動を続ける」と表明している。ヤン委員長はソウル市中区貞洞の京郷新聞社にある民主労総事務室にとどまり、10月に予定する110万人規模のゼネストの準備を進める方針とされる。 (中略)
法的手続きを踏んだからといって、強制的な進入過程で物理的な衝突が起きることも考えられる。警察周辺からは民主労総がゼネストを控え、闘争戦略としてそうした衝突を辞さないとみている。ある情報担当の警察官は「ヤン委員長は公権力に抵抗し、ゼネストに対する結集力を高めようとする戦略を用いるとみられる。民主労総は警察との間で起きる衝突を通じ、ゼネストの動力を得ようとするのではないか」と指摘した。
(引用ここまで)
「世界最悪の労組」としてその名を天下に轟かせている民主労総が、7月3日にソウルで大規模なデモを行いました。
映像を見ても「参加者8000人」はそれほど盛っていない数字だと思われます。
当時もすでに新型コロナウイルスの感染拡大基調にあり、新規感染者として800人ほどがカウントされていました。
ソウルの防疫レベルは当時3だったか3.5だったか。0.5刻みで4が最高。ちなみに現在は4でも感染拡大が止まらないので、韓国政府は防疫措置をさらに強化しようとしているところです。
7月の時点ですでにデモは原則禁止されていた中、ゲリラ的に集まって行われたものでした。
で、このデモが要因ともかぎらないのですが、1週間後の10日には1378人とぐっと新規感染者が増えました。
当局としては防疫措置で規制されている中、デモを行った首謀者としてなんとしてでも民主労総の委員長を逮捕したいところ。
「民主労総なら許されて、我々は自粛しなければならないというのか」って話が実際に出てますからね。
特に営業を規制されている自営業者から。
ただ、実際に委員長を逮捕できるかというと、これがなかなか難しい。
なにせムン・ジェインをろうそくデモでサポートし、大統領に押し上げたのはこの民主労総。
ムン大統領に近しいことから、労働争議で相手企業の役員を血祭りに上げても無罪放免。
最高検察庁に入りこんで建物内でピケを張ってもお咎めなし。
もはや法治の埒外、上位存在と化しているのですよ。
7月の違法デモもそういった「我々はやりたいことを自由にできる」という主張がメインであり、デモとして訴える主題があったわけでもないのですね。
当時、まもなく最低賃金が決まるということから「最低賃金を1万ウォンにしろ」とかシュプレヒコールを上げてたくらいで。
かつ、こうした状況下では逮捕に抗議するために匿われるのが基本。
今回も極左メディアの京郷新聞がこの委員長を匿っているとのこと。
韓国政府としては、9月にあるチュソク(韓国のお盆)での帰省を自粛してもらいたいのです。
人の動きを止めるためにも、なんとしてでも措置破りをした民主労総の委員長を逮捕して「防疫措置を破った連中は民主労総といえども逮捕される」という実績を積み上げたいところでしょうが。
そして10月のゼネストに伴うデモを阻止したいところなのでしょうが。
……なかなか難しいだろうなぁ。