KJで鼻息が荒い韓国人の未来が見える
お年寄りを敬う国・韓国で「高齢者の自殺」が異様に多いワケ
韓国は事情がまったく異なる。70歳代の自殺死亡率は48.9であり、日本の2.7倍に達しており、韓国の他の年齢層と比べても突出して高くなっている。韓国の自殺死亡率は高齢層で高くなっているのである。ただし昔から高齢層の自殺死亡率が高いわけではなかった。
70歳代の自殺死亡率は1990年代には13.0であったが、2000年には39.5となり、2010年には83.4と大きく高まった。2010年代が進むにつれ相当程度下落はしたものの、まだ他の年齢層とくらべて高い状況には変わりがない。
儒教が社会生活に影響を与え、高齢者を敬う韓国で、なぜ高齢者の自殺が多いのか。その理由としては、生活が苦しいことが挙げられる。韓国では年金制度が成熟していない。公的年金の受給年齢以上である人のうち何%が年金を受け取っているかをみると、2019年で41.6%と半分以下にとどまっている。
また、公的年金制度が発足したのが1988年で、国民皆年金は1999年にようやく実現したため、年金保険料を支払った期間が短い高齢者が大半である。よって公的年金の受給資格がない高齢者が少なくないとともに、受給資格があっても、満額にはほど遠い金額しか受け取ることができない高齢者が多い。
韓国で自殺死亡率が世界で一番高い背景には、高齢者に対する社会保障制度が十分に備わっていないなか、近年になり子からの支援が期待できなくなり、経済的に困窮する者が増えたことがある。今後高齢化が急速に進む韓国では、高齢者に対する社会保障制度を手厚くすることは財政的に簡単ではなく、今後も高い自殺死亡率が続く可能性は否定できない。
韓国の急激な少子高齢化は以前から予見されていた。晩婚化、育児のしにくい環境など、日本や他の東アジア諸国でもよく見られる共通の問題が主な要因と作用する一方、韓国だけが持つ特殊な事情もあると考えられる。
本稿では、世界で最も低い出生率を記録した韓国特有の事情、このような少子化が韓国社会にもたらす衝撃
図1:韓国の合計特殊出生率(2000~2021年)
出所:世界銀行(2020)、統計庁人口動向調査(2021)
図2:出生数の推移(2012~2021年) (単位:人)