韓国大統領、米議員への侮辱発言をマイクで拾われる
米国の議員に対する侮辱発言をマイクで拾われた韓国の尹錫悦大統領/Ludovic Marin/AFP/Getty Images(CNN)韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領が米国の国会議員を侮辱する言葉を発したとして物議を醸している。マイクに拾われた当該の発言はネット上に拡散し、大統領府が釈明する事態となった。
尹氏は21日、米ニューヨークで開かれた国際会合でバイデン大統領と面会した。韓国MBSテレビが自局の公式ユーチューブチャンネルに翌日投稿した動画には、バイデン氏と言葉を交わした後、ステージを歩く尹氏の姿が映っている。
その後、尹氏は側近の方を振り返り、英語のFワードに当たる韓国語を使って米国の議員に言及。議員らが関連する法案を可決しなければ、バイデン氏のメンツは丸つぶれになるなどと口にした様子だった。
バイデン氏は開発途上国での感染症対策に取り組む国際基金に60億ドル(約8600億円)の資金拠出を約束しているが、実現には米議会の承認が必要になる。
当該のユーチューブ動画はアップロードから400万回以上再生され、数万件のコメントが付いた。
多くのSNSユーザーが尹氏をからかう一方で、同氏の発した侮辱の言葉は韓国国内のポータルサイトの検索上位に躍り出た。
この件について、韓国大統領府の高官は記者団への説明で尹氏の発言を「私的なコメント」と形容。「私的なコメントを外交の結果に結びつけるのは適切ではない」と述べた。
また、国益のためにきついスケジュールをこなす尹氏が批判を浴びるのは「遺憾だ」との認識を示した。
韓悳洙首相も22日に国会でこの問題を取り上げ、尹氏が実際に何と言ったのかは「不明確」だと指摘。その上で、誰も発言の中身をはっきりとは聞いていないように思えると述べた。
これに対し野党議員からは、尹政権下で外交上の失態が続いていると非難する声が上がった。
尹氏は先月、アジア歴訪の一環で韓国を訪れたペロシ米下院議長と面会せず、厳しい批判にさらされていた。