【ワシントン=村山祐介】米FOXニュース(電子版)は19日、米軍が空から追跡中の北朝鮮船籍貨物船カンナム号に対して、貨物検査の可能¥性にそなえて、横須賀基地所属のイージス駆逐艦ジョン・S・マケインを海上での追尾行動に入らせたと報じた。検査命令は出ていないが、カンナム号が航行中の海域にすでに向かっているという。
FOXが国防総省筋の話として伝えたところによると、米軍は北朝鮮の友好国である中国への刺激を避け、カンナム号が中国近海を離れたところで検査を命じる可能¥性を検討。米軍筋は「細心の注意を要する状況だ。敵対する状況が起きることはだれも望んでいない」と述べたという。
国連安全保障理事会の制裁決議では、公海上の貨物検査の際には所属国である北朝鮮の同意が必要。実際には北朝鮮が応じる可能¥性は低いため、米軍はカンナム号が燃料切れになるまで追尾を続け、補給に立ち寄った港で、相手国政府に検査を促すことも検討しているという。
カンナム号は17日に北朝鮮国内の港を出た後、シンガポールに向かって中国の沖合を航行中とされる。武器など禁輸品を積んでいる可能¥性について、米政府当局者はFOXに対し「北朝鮮は武器以外の輸出はしない。過去の歴史からみて、違法な物資の運搬と想像される」と指摘した。