待ったなしのエコカー開発 遅れを取ると韓国の自動車産業にとって未来はない 朝鮮日報社説
韓国国内で販売される自動車の燃費と温室効果ガス(CO2)排出量の基準が大きく強化される。
韓国の自動車メーカーは2012年以降、国内で販売する車のうち燃費が良い車の上位30%までは「平均
燃費1リットル当たり17キロ以上」、または「1キロ走行時の温室効果ガス排出量140グラム以下」のどちら
かの基準を満たさなければならなくなる。2015年には韓国で販売されるすべての車にこの基準が適用される。
今回政府が定めたこの基準は、2016年までに自動車の平均燃費を1リットル当たり16.6キロにするとした
米国のオバマ政権の基準よりも厳しいものだ。しかし2015年までに、走行時の温室効果ガス平均排出量
を1キロ当たり130グラム以下とした欧州連合(EU)の基準よりはやや緩いものとなっている。
韓国の自動車業界にとって、この基準は大きな負担となる。国産車の平均燃費は1リットル当たり11.6
キロ、1キロ走行時の温室効果ガス平均排出量は188グラムだ。いずれも今回発表¥された新たな基準には
到底及ばない。現代・起亜自動車が製造する車の中で、この基準を満たしているのは軽自動車の
モーニングのほか、ベルナ、プライド・ディーゼルの3車種のみだという。
また韓国メーカーは、新たな基準を満たすのに必要なエコカー開発でも先進国に大きく遅れを取っている。
トヨタはすでに1997年からハイブリッド車の販売を開始し、これまで150万台以上を販売した。これに対し、
現代自は最近ようやく液化石油ガス(LPG)ハイブリッド車の開発に成功したばかりだ。
欧州メーカーはかなり前からクリーン・ディーゼル車の開発に取り組み、温室効果ガスの規制に備えてきた。
この分野でトップに立つフォルクスワーゲンは、2006年に1キロ走行時の温室効果ガス平均排出量を99グラム
にまで抑えるモデルを発表¥した。だが韓国メーカーは、この分野にもこれまでまったく手をつけてこなかった。
韓国で生産される自動車の40%は米国や欧州に輸出されている。今はまだ問題となってはいないが、
数年後には米国や欧州の環境基準を満たさなければならない。韓国メーカーがこれらの基準を満たすこと
ができなければ、国内なら罰金を支払うだけで済むだろうが、米国や欧州については輸出そのものができ
なくなる。新たな市場として注目を集める中国も、2015年までに燃費の基準を1リットル当たり17.9キロに
まで高め、さらに厳しい基準を適用する動きを示している。
燃費や温室効果ガスの基準を満たすエコカー開発に遅れを取るとなれば、韓国の自動車産業にとって
未来はない。政府の支援が必要になると同時に、大型の車を好む消費者の意識も変わらなければなら
ないだろう。しかし何よりも業界が自ら自覚を持ってエコカー開発に対する努力を傾けなければならない。
http://www.chosunonline.com/news/20090708000042