北朝鮮が「韓国離れ」のウラで、「日本に急接近」の”ウラ事情”…! 金与正「衝撃の談話」の”正しい読み解き方”と、日朝会談の「ほんとうの現実味」と「懸念材料」

日本に「接近」する北朝鮮
年末年始、北朝鮮は韓国を「第一敵対国家」と明言したことは世界に衝撃を与えた。
その反面、金正恩総書記は日本に対しては能登半島地震へのメッセージを送り、「遺族と被害者に深い同情と哀悼の意」を表明したのだ。そして「被災者たちが一日も早く立ち直り、安定した生活を取り戻すことを願う」とし韓国、日本をまたまた驚かせたものだ。
一報、韓国に対しては1月5にから西海で砲撃演習を3日間行うなど容赦ない反応を見せている。
私の推測ではあるが、北朝鮮のこの態度はアメリカのトランプ大統領再選に向けた「土台作り」の様に感じる。
トランプ氏が再選して、米朝会談が再開すれば、日本からの支援も受けやすいということを見越しているような気がするのだ。実際、北朝鮮は金日成時代より「日本は憎き侵略者だが、国の発展には欠かせない隣国」としてきた。
そうした中で、2月15日に金正恩総書記の「右腕」である金与正氏が個人的見解としながら口を開いた。
その中身は、日本が「政治的決断」を下すならば、「両国は新たな未来をともに開いていける」としながら、「(岸田)首相が平壌を訪問する日が来ることもあり得る」としているのだ。
北朝鮮を知らない日本
日本への「接近」をにおわせる衝撃の内容だが、同時に、北朝鮮の指導部は「朝日(日朝)関係改善に向けたいかなる構想も持っていない」ともしている。結局は、米朝会談次第で日本は何とでもなるということなのだろう。
今回の様な局面で思うのは、「日本に強い政治家がいない」ということだ。日本の立場、言い分を最後まで譲歩せず落とし所を探れる者がいまどこにいるだろうか。
私たちはそもそも「北朝鮮を何も知らない」。私も日本で組織に属して学校に12年通ったが、北朝鮮を何も知らない。私の属していた組織にも以前ほど北朝鮮を知る者は少なくなった。そんな私たちが北朝鮮の日常習慣、性質も知らず、日本での目線で北朝鮮を計っても、相手には何も響かないのは当然だろう。
小泉元首相の訪朝での会談で金正日氏は拉致事件を認めた。当時、北朝鮮は飢餓的状況の「苦難の行軍」から脱するためには日本の協力が必要と腹を括った面もあった。しかし、それの後は交渉が成り立たなくなっていることは周知の事実である。
私は韓国、北朝鮮に対して「強い日本」を作るためには、日本人ももっと韓国、北朝鮮を知るべきと思い、執筆を行なっている。韓国で知り合ったエリート脱北者の先生から聞いて、学校では習わないような北朝鮮の生活習慣、構造を紹介したりもしている。
国家間の交渉も、ビジネス交渉も、相手を知ってこそ話が先に進む。だが日本はいま北朝鮮を知る術がどんどん細くなっているような気がする。
国家間交渉の「鍵」
韓国では、それが脱北者だ。私が知る限りでも、北朝鮮の政治に深く関わった脱北者を数名知っている。こういった方々から話を集めるということを韓国はやっている。国家間の交渉に当たるのならその国の政治を知り風習、特性、性格をしっかり知る者と打開策を練ることが大切だろう。
今回の金与正氏の発言は、アメリカ次第で日本との対話の道もあることが示された。それならばしっかり北朝鮮という国の政治を把握、理解することをこれまで以上に加速させたほうがいいだろう。
さらに連載記事『北朝鮮が「大暴走」のウラで、韓国で起きていた「意外な異変」…! 韓国がなぜか「報じないこと」と、いま韓国で広がる「政治離れ」の“ヤバすぎる現実”』では、いま韓国で起きている“もう一つの異変”についてレポートしよう。