韓国50代YouTuberが対立中のYouTuberを殺害 被害者は襲撃直前まで生配信
普段から対立していた相手のユーチューバーを裁判所前で殺害した50代ユーチューバーA容疑者の拘束令状が発行された。白昼堂々と、流動人口が多い都心の真中で起きたうえ、A容疑者が自身のユーチューブチャンネルの購読者に向けて犯行を認めるコメントと「検挙後メッセージ」まで残した異例の事件だった。被害者は襲撃される瞬間までユーチューブで生配信を行っていた
人を殺した後「海が見れなくて残念」…逃走映像も投稿した韓国ユーチューバー

普段から対立していた相手のユーチューバーを裁判所前で殺害した50代ユーチューバーA容疑者の拘束令状が発行された。白昼堂々と、流動人口が多い都心の真中で起きたうえ、A容疑者が自身のユーチューブチャンネルの購読者に向けて犯行を認めるコメントと「検挙後メッセージ」まで残した異例の事件だった。被害者は襲撃される瞬間までユーチューブで生配信を行っていた。専門家はチャンネル登録数を強く意識するユーチューバーの特性が葛藤を悪化させ、犯行につながったとみている。
◇令状審査にも来なかった…法「逃走懸念」令状発行
12日、法曹界によると、釜山(プサン)地方法院(地裁)イ・ソミン部長判事は前日Aの拘束令状を発行した。9日、釜山地裁前でユーチューバーである50代Bさんを凶器で切りつけ殺害した容疑(殺人)だ。Aは事件直後にあらかじめ準備した車に乗って逃走し、2時間余り後に慶尚北道慶州(キョンサンブクド・キョンジュ)で検挙された。Aは「どうせ拘束される」としながら拘束前の被疑者審問(令状実質審査)の出席もあきらめた。裁判所はAが逃走する可能性があるとして拘束令状を発行した。
警察によると、2人はユーチューブを運営する過程で互いのコンテンツの品質やチャンネル登録者を誹謗中傷するコメントを残すなど激しく対立してきた。2人の間では名誉毀損や暴行など数百件の告訴がやり取りされていたことが分かった。警察によると、この日Bさんは自身が告訴したAの事件の裁判を傍聴するために他の地域から釜山に来て帰宅途中で殺害された。
◇犯行を認めたA「応援感謝」投稿も
この事件の加害者と被害者はどちらもユーチューバーだ。BさんはAに襲撃される瞬間まで自身のチャンネルで生配信を行っていた。攻撃に苦しむBさんの悲鳴などもしばらくそのまま配信されていた。
A容疑者は犯行に先立ち、凶器や逃走車両などを事前に準備していた。犯行直後、逃走中に自身のユーチューブに「到底許せなかった。これまで応援してくれたチャンネル登録者に申し訳ない。弁解しない。ありがとう」と言って犯行を認める内容を残した。警察に捕まった後には「最後の挨拶」とし「慶州で検挙された。海を見ることができなかったのが少し残念だ」とチャンネルに書き残した。
◇専門家「他人を意識して極端なところまで突き進んだ」
犯罪心理学者である慶尚国立大学心理学科のユン・サンヨン教授は「(A・Bさんがユーチューバーという点から推測して)初めて葛藤が生まれたのは両者の問題だったが、これを見守って反応するチャンネル登録者を意識して2人の間の葛藤がさらに深まり刺激的な方向に進んだものとみられる」と説明した。行為の主体が他人を意識して行為の結果に影響を受けるいわゆる「観衆効果」だ。
A容疑者が犯行を認めて、検挙後もメッセージを残したことに対してユン教授は「他人(チャンネル登録者)を意識して殺人を犯しても堂々とした姿を見せて正当性を付与しようとした」と分析した。続いて「互いに顔見知りの2人の間で葛藤が生まれて起きたことであることから『無差別犯罪』のような異常動機犯罪ではないとみられる」とし「『Bに負けるものか』という歪んだ感情と状況をコントロールできず、結局殺人につながったとみられる」と説明した。