円高進行、景気悪化懸念も トヨタなど輸出企業 苦境
2009/7/14 フジサンケイ ビジネスアイ
国内外の外国為替市場で円高が進行している。前週末の海外市場で一時、1ドル=91円台まで円高が進んだ流れを引き継ぎ、週明け13日の東京市場は円相場が1ドル=92円ちょうど近くまで上昇した。米国経済の先行き不透明感から円買いドル売りの動きは強まっており、市場には「90円を突破する場面がある」との見方も出ている。電機、自動車、精密など製造業の多くは今年度の想定為替レートを95円前後と見込んでおり、輸出関連企業にとっては厳しい局面が続きそうだ。
電機、自動車などの輸出企業は、現在の円高を一時的な動きとみている。ただ、想定レートを超える水準まで円高が進行したことで、先行きには強い警戒感を示す。
ソ¥ニーは連結ベースで売り上げの4分の3が海外。薄型テレビなど電機部門は8割を占める。対ドルで1円円高になると、営業利益ベースで10億円の差損が生じる。
自動車大手はさらに大きな影響を受ける。トヨタ自動車は営業利益ベースで300億円、日産で110億円、ホンダで120億円の減益要因になる。現在の円高水準が続けば、各社とも大きく利益を圧迫されることになりかねない。
今回の円高は、6月の米雇用統計が市場予¥想よりも悪化したことで米経済の回復期待が吹き飛んだことがきっかけになっている。米経済に比べ、景気の持ち直しが明確な日本経済との差が表¥れ、「資金調達の通貨として相対的に安全な円に買いが集まった」(民間エコノミスト)格好だ。
先行きの為替水準については見方が分かれる。米経済の先行き不透明感を払拭(ふつしよく)する材料が少ない中で、今後も緩やかに円高ドル安基調が続くとの見方が多いが、日本総合研究所の牧田健主任研究員は「90円を大幅に割り込むことは考えにくい」と指摘する。
一方、ニッセイ基礎研究所の櫨(はじ)浩一経済調査部長は「昨秋のリーマン・ショック以前の為替相場が円安過ぎた。実質的な為替レートを考えれば、
今の水準はそれほど高くない」としており、80円台半ばまで円高が進む可能¥性はあり得るとみる。為替の先行きは、立ち直りかけた国内景気にも影響を与えそうだ。
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ニッセイ基礎研究所の櫨(はじ)浩一経済調査部長>>>>>> 偉いwww