7月14日22時39分配信 産経新聞
新日本製鉄は14日、休止中の大分製鉄所第1高炉を8月2日から再稼働すると発表¥した。鉄鋼需要が緩やかな回復基調にあるため。鉄鋼メーカーは昨秋以降の需要急減で大幅な減産を余儀なくされてきたが、生産復調に向け大きく前進した格好だ。今回の再稼働により、新日鉄全体の高炉の稼働率は現在の55%程度から70%程度まで上昇する見通し。同様に一時休止している君津製鉄所(千葉県君津市)第2高炉の再稼働については「国内外の需要動向をさらに見極めた上で慎重に判断する」としている。
新日鉄は2月、君津製鉄所第2高炉を一時休止したほか、大分製鉄所第1高炉で3月に予¥定していた改修のための休止を約1カ月前倒しした。同高炉は3月から改修に入り、5月中旬には工事が終了。当初は同14日に再稼働する計画だったが、需要の急回復が見込めないとして延期していた。
今回、再稼働を決めたのは、大口顧客の自動車、電機メーカーの在庫調整が進み、需要が上向きつつあるためだ。日本鉄鋼連盟によると、5月の普通鋼の鋼材受注量は前月比0・9%の微増ながら2カ月連続で増えた。経済産業省が集計した7〜9月期の粗鋼生産量も前期比14・3%増と4〜6月期に続き2期連続で増加する見通しだ。JFEスチールが高炉2基を一時休止するなど、今のところほかの鉄鋼大手も大幅減産を続けているが、今後は、新日鉄と同様に減産緩和の動きが広がりそうだ。
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