人を雇う価値がどんどん下がっている。 文句は言うし、24時間働けないし、病気になっても首にできない。おまけに退職金まで払わなければならない。経営者にしてみればこんなに面倒なことはないだろう。
ところで、共産主義の土台はマルクス経済学である。マルクスによれば経済活動における利潤の源泉は「労働」にあり「労働」こそが商品価値つまり利益を生みだす根本原因という理論であった。いわゆる「労働価値説」である。
そして資本主義は労働者が労働して生み出す価値(剰余価値)を資本家がピンハネ(搾取)する悪しき経済体制であり、搾取を排除するために資本家が主体の資本主義を解体して労働者が主体となって生産手段を国有化する社会主義体制からゆくゆくは国家すら要らない共産主義社会に移行すべきだと論じた。
まぁ、現実は社会主義の入り口でほとんどの社会主義国家はソビエトを筆頭に破綻したわけだが、マルクスの指摘した労働者を搾取する資本主義という事態は現実に昔と変わりなく現在進行形で労働者階級、とりわけ低開発国家の労働者を苦しめていることには変わりがない。
それが、昨今は先進国の労働者に別の形で、新たな脅威が苦しみを与えつつある。労働者の生存を脅かしつつある。
言うまでもなくAIの登場とロボットの進化、更にはそれらの合体が命を持たない労働者として資本主義社会に登場してきたからである。
これは本来、無産階級である労働者には深刻な事態の到来だ。搾取はまだ良い。搾取されても一部は手許に残余として配分されるからだ。だが、来るべきAI+ロボット社会は人間労働者自体を端から不要なものとして経済体制の世界から排除させられる運命に導く。
もはや世界中の労働者は働いて価値を生み出すことすらできなくなる未来がすぐそこに来ようとしている。 一体、これから先どうなるんだろうか?考えるだに恐ろしい未来だ。
一つ確実に言えそうなことは人口過多の国の国民は、これから非常な経済的苦境に陥る時代が確実にやってくるだろうということだ。
少子化は案外良いことかもしれない。日本は小さくても強い国を目指すべきかもしれない。