韓国メディア「ウェブトゥーン上場の祭は終わった……株主訴訟に株価下落、将来の見えない決算。ユーザーからは『似たような作品ばかり』とクレーム。ここから立て直せる未来はあるのか?」
「祭りは終わった」…ナスダック、苦味を味わうネイバーウェブトゥーン(毎経エコノミー・朝鮮語)
6月27日。 米ニューヨークは「緑の波」でいっぱいだった。(中略)上場初日の株価は公募価格対比10%近く上がり「アジアのディズニー」という素敵なニックネームも付けられた。 しかし、幸福ストーリーはちょうどここまでだった。 (中略)
米国現地株主集団訴訟は「ロビンス·ゲラー·ルードマン&ダウド(Robbins Geller Rudman&Dowd)」「BG&G(Bronstein、Gewirtz&Grossman)」等のローファームが主導する。 彼らが訴訟に飛び込んだ理由は明確だ。 上場直後(8月9日)に発表された第2四半期の業績が、現地証券街のコンセンサス(業績展望値)を大きく下回ったことを指摘した。 ウェブトゥーンエンターの第2四半期の売上は3億2097万ドル、営業利益は7660万ドルの赤字となった。 売上と営業利益のコンセンサス(3億4080万ドル、2890万ドルの赤字)に比べ、はるかに低い数値だ。 彼らは「上場後6週間ぶりに発表された第2四半期実績が証券街コンセンサスと差が大きいということはウェブトゥーンエンターが上場当時S-1(証券申告書)などに必ず記入しなければならない内容を故意に抜いたり、虚偽情報を提供した可能性が高いという意味だ。 業績下落は株価急落の原因となり、投資家の損害につながった」と主張する。 第2四半期の業績発表後、ウェブトゥーンエンターの株価は8月8日の20.6ドルから8月9日には12.7ドルへと38.3%下落した。 最近になって、1株当たり10ドル崩壊の懸念も出ている。 (中略)
株価急落と内憂外患まで重なった状況。 今や市場の関心は今後の事業展望と実績改善の可能性に注がれる。
まず、当面の指標は良くない。 収益と関連した直接的な指標である月間有料利用者数(MPU)と平均決済額(ARPPU)の推移が下落傾向だ。 特に、核心市場である韓国内の実績が低迷している。 2022年第1四半期以降、400万人台を維持していたMPUは、昨年第4四半期は390万人に減り、今年第1四半期と第2四半期はそれぞれ380万人、370万人を記録した。 ARPPUも2022年第2四半期と第3四半期に9ドル台と現れたが、今年第2四半期には7.5ドルまで下がった。 また、別の主要市場である日本のARPPUも21.2ドルで、前年同期(22.5ドル)比1ドル以上下落した。
韓国と日本の利用者の間ではネイバーウェブトゥーンの連載作数は増えたが、実際に読めるウェブトゥーンを探すのは難しいという不満が出ている。 一つの作品が人気を集めれば、それと似たジャンルの作品だけがあふれ、多様性が足りないということだ。 最近の作品の大部分は「学園物」「回帰物」などに注がれる。 一部の利用者からはストーリーだけでなく「作品の絵柄まで似ている」という指摘も出ているほどだ。
(引用ここまで)
はい、こちらが現在のウェブトゥーン社の株価。
一時期は10ドルを突き抜けるくらいの勢いだったのですが、アメリカ市場の地合いがよいこともあって多少戻しています。
昨日の価格で11ドル70セント。
ただ、上場来高値の25ドル60セントと比べると半分以下。
公募価格の21ドルと比べてもほぼ半値。
株価下落の最大の原因が第2四半期の決算が市場予想にまったく届かなかったこと。
・市場予想:売上 3億4080万ドル 利益 マイナス2890万ドル
・実際:売上 3億2097万ドル 利益 マイナス7660万ドル
まあ、これじゃ株主訴訟が起きてもしかたないですね。
かつ、もはや成長基調に乗っていない。
IRによると主要国のひとつである韓国では月間アプリ利用者数が、1年前の400万人から370万人に減少。
日本のアプリ利用者の増加もそこまでではなく、190万人→220万人ていど。
その他地域の利用者は180万人→180万人で割合的には2%減少。
全体で0.4%の減少。
有料利用者は4.6%から4.7%への微増。
決済額は11ドルから11.2ドルへの微増。
……将来がまったく見えてこないな、この決算。
まあ、上場したってことはこうした四半期ごとの決算を見られて、将来性の有無を精査されることを前提でお金を投資家からもらっているわけですから。
その流儀に従うしかないわな。