韓国独自の戦闘機KF-21、独自すぎてアメリカのサイドワインダー、AMRAAMの採用を断念……輸出に痛手か
最新鋭のKF21戦闘機、米国製空対空ミサイルを搭載できず、半分の転落(アジアトゥデイ・朝鮮語)
檀君以来最大の戦力増強事業であり、初の国産戦闘機開発で関心を集めた韓国型戦闘機KF21(ボラメ)に、韓国空軍のパイロットが望んだ米国製空対空ミサイルの装着が失敗に終わったことが15日、確認され、論議を呼んでいる。
KF-21初期量産分20機には、欧州製空対空ミサイル「ミーティア」が装着される。 防衛事業庁はこのため、MBDAとミーティアミサイル約100発を導入する契約を締結するための交渉を進めているという。 KF-21に米国製空対空ミサイルを装備できず欧州製空対空ミサイルだけを装着することになったのには、防衛事業庁の安易な対応があったという指摘だ。
国会国防委員会所属のユ・ヨンウォン国民の力議員は同日、国会で開かれた防衛事業庁などに対する国政監査で、KF-21に米国製空対空ミサイルが搭載されないという事実を確認した。
ユ議員によると、戦闘機に装着される空対空ミサイルは、空対地ミサイルや空中投下爆弾とは違って、装着されたレーダーとの連動が欠かせない。 韓国は米国、英国、中国などに続き、世界で12番目に「夢のレーダー」である電子走査型能動配列(AESA)レーダーの開発に成功した。 しかし、防衛事業庁の安易な措置によって、米政府から米国産空対空ミサイルのレーダー連動承認を受けることができなかった。
防衛事業庁は、KF-21に米国製空対空武装のAIM-9X(サイドワインダー)、AIM-120(AMRAAM)が搭載されなかった理由について、「KF-21の体系開発のうち、体系統合に必要な技術資料などに対する米政府の輸出承認の遅延が原因だ」と答えた。 防衛事業庁の安易な対応のためだということを自白した格好だ。
結局、これは「防衛産業輸出の世界4大強国」という国政課題達成の核心である国産航空機の輸出と直結した問題だというのがユ議員の指摘だ。 現在、LIGネクスワンが開発中のFA-50用AESAレーダーは開発完了段階に来ている。 このレーダーを装着したFA-50輸出が迫っているという話だ。 厳密に言えば、ポーランドやマレーシアの輸出用FA-50にもLIGネクスワンが開発したAESAレーダーを装着することができたが、輸出契約に汲々としたあまり、機会を逃したというのが業界の定説として通じる。
ユ議員は「結局、KF21と同様にFA50も国内で開発されたAESAレーダーを装着し、これと連動しなければならない空対空ミサイルの輸出承認を米国が拒否するならば、米国産空対空ミサイルを望む国家には国産戦闘機を輸出できない状況が発生するしかない」とし「防衛事業庁は国内開発AESAレーダーが米国武装と連動できるようにする政府対政府交渉に積極的に乗り出さなければならない」と注文した。
(引用ここまで)
これまでKF-21に対してアメリカがAIM-9X(サイドワインダー)、AIM-120(AMRAAM)の搭載が許可されていなかったのですね。
その理由として「計画中の戦闘機に対しては、アメリカが輸出許可を出さないから」とされていました。
「まだ生産していない状況だからしかたない」との見解だったのですが。
実際に初期生産型である20機についてもどちらも装備されないことが判明しました。
その代わりにドイツ製のIRIS-Tとヨーロッパで共同開発されたミーティアを採用する……とのことですが。
これ、なかなかに「異様な状況」なのです。
韓国ではF-4が退役しまして、戦闘機はF-5、FA-50、F-16(KF-16)、F-15K、F-35Aとなっています。
このうち、FA-50、F-16、F-15でサイドワインダー、AMRAAMのどちらも運用しています。F-35AはウェポンベイにAMRAAMが入って、サイドワインダーもビーストモードでは使えるはず。
ですが、KF-21のためだけにIRIS-T、ミーティアを導入することになるわけですよ。
韓国製(とされている)AESAレーダーとの連携をアメリカに断られた、以外に解釈ができないのですね。
だいぶアメリカとの交渉をこじらせたのだろうなぁ……って感触。
これ、KF-21の輸出にもかなり支障になります。アメリカ製戦闘機を導入している国では多くがこのふたつの空対空ミサイルを採用しているわけです。
新たに戦闘機を導入する際に「あ、そっちのミサイル使えないんで新しくIRIS-Tとミーティアも買ってくださいね」ってなって了承してもらえるかって話です。
……無理じゃね?
たとえばタイはF-16とグリペンを採用しています。どちらもサイドワインダー、AMRAAMを使用可能。なら、次の戦闘機もそれらが使えるものにしようってなるでしょう。
空対空ミサイルとしてはベストセラーもいいところですからね。
ミーティアを使っているラファール、ユーロファイターを採用しているヨーロッパの国々はKF-21なんか必要としないしなぁ。