「サムスン電子との契約終了と同時にiPhoneを使いはじめた韓国のボーイズグループ」に見るサムスン電子・スマートフォン事業の苦境
コーヒーカーまで差し入れしたのに…サムスンGalaxy協賛終わると「iPhone」自慢の韓国アイドル(中央日報)
韓国ボーイズグループ「BOYNEXTDOOR(ボーイネクストドア)」がサムスン電子のGalaxy(ギャラクシー)携帯電話の協賛が終了すると、公式席上などで競争会社であるApple(アップル)のiPhoneを使う様子が確認された。
17日、業界やオンラインコミュニティによると、11日BOYNEXTDOORはスペイン・マドリード公演のため仁川(インチョン)国際空港を通じて出国した。
当時、あるメンバーがiPhoneを取り出して、他のメンバーもこれを使って自分撮り写真を撮影する場面が目撃された。AirPods Maxなどアップル製品を着用したメンバーも複数いた。 (中略)
サムスン電子とBOYNEXTDOORはGalaxy製品の協賛だけにとどまらず多方面で緊密な関係を維持してきたとみられる。サムスン電子は昨年11月、あるブランドとの協業を通じてBOYNEXTDOORのGalaxy写真撮影を進めたり、12月にはGalaxy S23 FEローンチ行事にBOYNEXTDOORとファンを招いた。 (中略)
これに対してオンラインコミュニティなどではBOYNEXTDOORの行動が不適切だという批判が提起された。人々は「いくら契約が終わってもこれは商道徳ではないようだ」「サムスンの立場では面白くないはず」「サムスンとの契約が終了した後、意図的に競争会社であるApple製品を誇示しているのではないか」として批判の声を挙げている。
(引用ここまで)
サムスン電子がスポンサーになっていてGalaxyシリーズを使っていた韓国のボーイズグループが、サムスン電子との契約終了と同時にiPhoneを使いはじめた、とのニュース。
契約的に問題がなければいいんじゃないですかね?
ただ、ここまでスポンサーとしてついてくれたのに、件のグループがさくっとiPhoneに乗り換えるっていうのは面白い。
ちょっと前にも書きましたが、韓国ではサムスン電子はスマートフォン市場で70%を超えるシェアを持っているのです。
ところが20代以下では65%がiPhoneを所有しているとのこと。
韓国国内で「独自の金融機能を搭載できる」ほどにシェアを持ったサムスン電子のスマートフォン。ただし、その未来は明るくない模様(楽韓Web過去エントリ)
こうして若手のグループをCM等に起用するのはすっかり弱くなってしまった若者マーケットを取り戻したいが故に、なのでしょうけども。
こうしてiPhoneが若い世代では大きなシェアを持っているのが特徴。
特に先進国ではその傾向が強くなっています。……というか、発展途上国ではiPhoneは高価すぎて持てないのが実際か。
サムスン電子は「スマートフォンのシェア世界1位(台数)」ではありますが、ローエンドから高級機まで取り扱っているからこその1位でしかない。
おまけにかつては「黄金市場」であった中国を完全に失っている(すでに「その他メーカー」扱い)。
さらにフィリピン、インド、インドネシアなんかでは中国製スマホがシェア1位。
日本、台湾、北米、オセアニア、西ヨーロッパなどではアップルが1位。アップルが1位の国では多くの場合でサムスンが2位ではあるのですけども。
完全に挟み撃ちに遭っている状況。
かつては「APU、メモリ、ディスプレイ等々すべてで垂直統合ができるサムスンこそが最強メーカー」ってされていたのですが、逆に「安い部材を選びにくい」状況になりつつあるっていうね。面白いもんだわ。