ユン大統領「わたしは悪くない。内乱じゃないし、弾劾されたら正々堂々立ち向かう」→与党代表「ダメだこりゃ。弾劾賛成しよう」
尹大統領「非常戒厳宣布は統治行為…なぜ内乱になるのか」(朝鮮日報)
尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は12日、「国を救おうとする非常措置を、国を滅ぼそうとする内乱行為と見なすことは、韓国の憲法と法体系を深刻な危険に陥れることだ」と述べた。
これは、尹大統領が同日の国民向け談話で、「国政マヒの亡国的非常事態において国を守るため、国政を正常化するために大統領の法的権限により行使した非常戒厳措置は、大統領の高度な政治的判断であり、国会の解除要求のみにより規制できる」として、述べたものだ。
そして、「これは司法府の判例と憲法学界の多数意見であることを多くの方々が知っている」「私は国会の解除要求を直ちに受け入れた」と言った。
さらに、「毎日のように数の力で立法暴挙を繰り返し、ひたすら防弾にばかり血眼になっている巨大野党の議会独裁に対抗し、大韓民国の自由民主主義と憲政秩序を守ろうとした」と主張した。
その上で、「その道しかないと判断して下した大統領の憲法的決断であると同時に統治行為が、なぜ内乱になるというか」と問い返した。
(引用ここまで)
ユン・ソンニョル大統領が今朝、唐突に「国民向け談話」を発表しました。
これがまあ……なんというか、現実が見えてないなぁと思わされるものでして。
・「野党が国政を麻痺させてきた。反国家勢力ではないか」
・「そのため非常戒厳の宣言を決断した」
・「戒厳令発令は大統領の統治行為のひとつ。内乱にはあたらない」
・「弾劾であれ、捜査であれわたしは堂々と立ち向かう」
まあ、「自分の行為を正当化」するのであれば、こう言わざるを得ないかな……とも思われますが。
謝罪談話は2分くらいだったのに、こっちの談話は30分に渡って延々と話し続けるっていうね。
さすがにこの談話に与党側も匙を投げた感があります。
与党・国民の力代表であるハン・ドンフンは記者会見で「弾劾決議案に賛成すべき」と述べています。
ハン・ドンフン「ユン弾劾が唯一の道、 議員たちの所信に従って投票しなければならない」(朝鮮日報・朝鮮語)
国民の力所属議員に弾劾賛成を促しました。
ただし、ハン・ドンフン自身は国会議員ではないので投票はできません。
「責任を負わないで済んでいる」部分もありますね。
こうした弾劾上等は以前から述べていたのですが、その背後には「イ・ジェミョンへの高裁、大法院(最高裁)判決が半年以内に出るのではないか」とする期待もある模様。
「非常戒厳を宣布するほかなかった状況を弾劾審判で疎明したい」 憲法裁の判断に期待する尹大統領、共に民主・李在明代表の裁判日程も考慮か(朝鮮日報)
弾劾が可決された後、憲法裁判所は180日以内に弾劾の可否を宣告しなければならないと定められています。
公職選挙法違反は高裁、大法院の場合、それぞれ3ヶ月以内に審理を終えて判決を出さなければならないと定められています。
ユン大統領への弾劾宣告が先か。
イ・ジェミョンへの有罪確定が先か。
「勝負だっ!」
どんな勝負なんだか。まあ、どちらにせよ与党側に弾劾賛成票を投じる造反へのハードルは今回のユン大統領による談話で大きく下がったと言えるでしょう。
これで1票差で可決できなかった、とかも面白いんだけどなぁ。
「チョ・グクの有罪判決さえなければ!」とか大法院に非難の声が出て、心証を悪くするとかあったらまた楽しからずや。