韓国・LCC機火災、乗客自ら、非常用扉を開き脱出…「出火時に機内の緊急案内なし」
29日、エアプサン機の消火作業を進める消防車両(c)news1【01月29日 KOREA WAVE】韓国・釜山の金海国際空港で28日深夜起きた格安航空会社(LCC)エアプサン機の火災で、出火時に機内で緊急案内がなく、乗客が自ら非常口を開き、脱出するという緊迫した事態になっていたことが判明した。
50代乗客は火災発生時の様子について「急に焦げる匂いがし、後ろを見ると炎が上がっていた。妻と他の乗客が協力して非常扉を開け、緊急脱出スライドを展開した」と語った。別の乗客は「火が見える中で、乗務員は荷物棚にバッテリーを入れたかと質問し、小型消火器を使おうとしたが、避難指示や案内は全くなかった」と証言した。
機内には「助けて」という叫び声が響き渡り、一部の乗客は押し倒される混乱も発生した。火災は航空機の後部荷物棚から始まり、瞬く間に機内が煙で覆われた。別の乗客は「火災発生後もアナウンスはなく、乗客が後部の非常扉を開いて脱出した」と述べた。
加えて、乗務員が緊急脱出スライドの使用を妨げたとの証言もある。慶尚南道密陽市在住の乗客は「自分の前の荷物棚から火が出た。非常扉を開けようとすると、乗務員に阻止された」と話した。
この火災では乗客170人と乗務員6人、計176人全員が無事脱出したが、避難中に3人が軽い擦り傷を負い、病院に搬送された。
エアプサン側は火災後、乗客に対してホテルへの移動または自宅への帰宅を案内したが、これを不十分と批判する意見も相次いでいる。
韓国・またLCCで事故…エアプサン機の胴体全焼、176人脱出、3人負傷
28日午後10時26分、金海国際空港で発生したエアプサン機の火災現場(c)news1【01月29日 KOREA WAVE】韓国・釜山市江西区にある金海国際空港で28日午後10時26分、格安航空会社(LCC)エアプサンの香港行き旅客機(便名BX391)の胴体から原因不明の火災が発生した。乗客170人と乗務員6人の計176人が非常脱出用スライドで脱出したが3人が軽傷を負い、うち2人が病院に搬送された。
釜山消防災難本部によると、火災は機体後部の内部で発生し、機内には瞬く間に煙が充満した。火は機体の翼部分に広がり、3万5000ポンドの航空燃料が格納されていたため、さらなる大事故が懸念された。
消防当局は火災発生から12分後の午後10時38分に「対応1段階」を発令し、専用の泡消火剤を使用して消火作業を開始。68台の消防車両と138人の人員を投入し、午後11時31分に鎮火した。強い炎が上がったものの、爆発性の火災には至らなかったという。だが、航空機の胴体は大部分が焼失した。
目撃証言によると、機内後部の荷物棚付近から煙が上がったという。乗客の1人は「荷物棚から煙が出始めた際、乗務員が『バッテリーを入れた方はいますか?』と尋ね、消火器での消火を試みていた」と証言しているが、迅速な避難指示はなかったと不満を述べた。
エアプサンは現在、緊急対策班を立ち上げ、負傷者の状態確認や渡航手続きのキャンセル対応を進めている。また、国土交通省航空鉄道事故調査委員会が調査員7人を現場に派遣し、火災原因の特定を進める。