海上自衛隊の護衛艦が台湾海峡通過、単独では初めて

護衛艦「あきづき」=2013年1月17日、海自大湊基地
海上自衛隊の護衛艦「あきづき」が2月上旬、台湾海峡を通過していたことがわかった。昨年9月に海自護衛艦が初めて台湾海峡を通過した際は豪州とニュージーランド海軍艦艇も一緒だったが、単独での通過は今回が初めて。日本周辺で軍事活動を活発化させている中国を牽制(けんせい)する狙いがある。 1日、複数の政府関係者が明らかにした。今回の「あきづき」の台湾海峡通過については、石破茂首相が関係閣僚らの意見も踏まえ、最終判断したという。政府関係者の一人は、中国軍艦艇が先島諸島などでの航行を活発化させていることへの対抗措置との見方を示し、「中国への政治的メッセージだ」と語った。台湾海峡は最も狭いところでも幅が約130キロあり、米国などは海峡を「国際水域」と位置づける。しかし中国はそれを否定し、米軍艦などの航行にも反対してきた。 「あきづき」は2月上旬、台湾海峡を北から南に通過。その後、南シナ海で日米豪比4カ国や米仏の空母打撃群との共同訓練に参加した。海自護衛艦の台湾海峡通過は、岸田政権下で行われた昨年9月の「さざなみ」に続き2例目。今後も日本周辺での中国の軍事活動の活発化をにらみつつ、海自護衛艦の台湾海峡通過を続けるとみられる。