個人宅を喫茶店にしているお店があって
素敵なお家なので一度行きたいと思っていた。
昔、土地が安いころに立てた家だと思うけど50年前の家とは思えないほど
デザインも古くなってないし私視点では豪邸だった。
そんなお宅の奥様がわざわざ有閑マダムの立場を捨てて
お店をやろうと言うのだからよほどの料理の腕前に違いない。
さぞかし美味しいケーキや料理が待っているだろうとワクワクして入ったら…。
確かに素敵なお宅なのだけど料理が遅い。
時間がないから一番早くできそうなナポリタンを選んだのに
なかなか出て来ないので用事に遅刻するのではないかとはらはらした。
出すのが遅いから帰りますと言うのも気が引けて
時計とにらめっこして遅刻のいい訳をあれこれ考え始めたころに
「遅くなりました」
と料理が出てきた。
でてきたナポリタンは量も少なく麵だけで具がほとんどない。
申し訳程度に玉ねぎが少々。ハムなどは見当たらなかった。
それとも私が見逃しただけ?
それでも小さなレタスとピーラーでむいた薄いニンジンのサラダが小皿に盛られ
サービスで庭で取れた三つ葉がおひたしになってついて来た。
最近は野菜も高いし700円なら仕方ないか、と思ったけど
とても高齢者が作ったとは思えないほど油ギトギトでトマトケチャップに砂糖を入れているのか
野菜の自然な甘さではない甘さがあった。
だめだ、これは体に悪い。。
それにこんなに脂っぽいのはとても食べられない。
大して多くなかったけど私は全部食べられず
それでも相手の気を悪くしたくなかったので
「ありがとうございました。おいしかったですけどお腹がいっぱいで残してしまいました。ごめんなさいね」
と言ったら奥さんはにっこりしてくれた。
でも次の瞬間、私が残したスパゲッティーを見て彼女が沸騰したのを感じた。
一生懸命食べたけど…まずいと言われたと彼女は感じたのだと思う。
どんなに気を使ってもやっぱりうまく行かないことってある。
掲示板でも現実の人間関係でも…。
この言葉をそんな風に取るのか、怖いな~と思ったりすることもあるけど
全ての人と分り合えるわけではないので仕方ない。
私もその人の言い分を100%理解できてないだろうし
その人が伝えたいこととこちらに伝わるものとが食い違っているのは
よくある話である。
とにかくこの場合、私がこの奥さんの味覚や個性と合わないだけで
他の人とは合うのかもしれないし人間同士はとても難しいと思う。