2009/7/24
日産自動車は23日、車の前後左右など全方位からの衝突を回避する安全技術を搭載した車種を2011年までに米国市場に投入する方針を明らかにした。高級車ブランド「インフィニティ」のラインアップに加える。車載センサーが接近車両を検知すると、ブレーキが自動的に作動し、衝突を回避する。こうした機能¥を持つ量販車は世界初となる見込みで、日産では「ぶつからないクルマ」として安全技術をアピールする考えだ。
日産の技術は、車載センサーが障害物や車両を検知すると表¥示と音でドライバーに警告する。同時に各輪のブレーキを制御し、車両方向を変えることで障害物を自動的によける。センサーは前後部、左右に設置し、ほぼ全方位からの衝突を避けることが可能¥だ。
前部センサーは、先行車両に近づいたときに車間距離を保つ役割を担う。衝突する可能¥性が高まると、アクセルペダルが上がり、速度を低下させるとともに、自動的にブレーキがかかる。駐車時など車両を後退させているときには後部センサーが働き、障害物を検知するとブレーキがかかり、停車する。
左右のセンサーは、車線を変更したり、高速運転中に車両を追い越したりする際の運転をサポートする。隣接レーンに車両が存在するときにドライバーが車線変更すると、ブレーキで制御し、衝突を回避する。
全方位での衝突回避技術は、高速走行が多い米国でニーズが高く、当初はインフィニティでの搭載を目指す。ただ、左右センサーに関しては、年内に国内で発売予¥定の高級セダン「フーガ」に初めて採用される見込みだ。
衝突回避技術は自動車各社が開発を進めているが、日産では安全技術を「環境技術と並ぶ研究開発の柱」と位置づけており、業界に先駆けて実用化することで先進性をアピールする。コスト面での課題があり、当面は高級車への搭載が中心となるが、コスト引き下げを進めることで小型車など搭載車種を拡充していく考えだ。
http://www.business-i.jp/news/flash-page/news/200907240003a.nwc