「金融危機で崖っぷち、南朝鮮人民の生活は凄絶」
北朝鮮、ホームレス映像ばかり集め編集
NGワード「大韓民国」もそのまま放送
朝鮮中央テレビは『危機の南朝鮮、悲惨な人民の生活』というタイトルの番組で、MBC・KBS・SBS・YTNなど韓国の各テレビ局が撮影したホームレス・失業・再開発・竜山爆発惨事・扶養を放棄されたお年寄り・教育費の問題や、連続殺人事件などのシーンばかりを集めて放送。
この番組のナレーターは、「今日の南朝鮮経済は世界的な原油高騰の影響・米国発の金融危機に巻き込まれ、これ以上持ちこたえられないほど惨たんたる状況になっている。深刻な経済危機で、がけっぷちに追い込まれた絶対多数の南朝鮮人民たちの生活は悽絶なことこの上ない」という言葉で放送を始めた。特に、韓国のテレビ局のインタビューに応じた市民が「大韓民国から出ていきたい」と言ったのをそのまま伝えるため、北朝鮮の放送ではNGワードになっている「大韓民国」という表¥現を北朝鮮の一般家庭に向け放送。
北朝鮮で韓国のテレビ放送を約10分間も流したのは異例だ。また、映像が本物であることをアピールするかのように、韓国内のテレビ局名や番組タイトルもそのまま表¥示した。
韓国政府の当局者は「食糧難など深刻な経済的困窮に苦しんでいる北朝鮮の住民に対し、“韓国は生きていけない所”という認識を植え付け、韓国へのあこがれにクギを刺し、北朝鮮の体制に対する不満を和らげようという意図だろう」と話す。
北朝鮮の住民は最近、労働力を総動員する「150日戦闘」に100日間以上も駆り出され、不満が高まっているという話もある。今年6月現在、韓国入りした脱北者は約1万6000人。こうした脱北者は中国などにいるブローカーを通じ、北朝鮮内の親族と接触しているといわれている。
安勇