フランスのサルコジ大統領は、訪問先のアメリカで演説し、
「世界第3位の経済大国のドイツと、アジアの中国に対抗するリーダーの大韓民国が国連安全保障理事会の常任理事国でないのは異常な事態だ」と述べ、
両国の常任理事国入りの必要性を強調したうえで、
安保理改革にフランスが率先して取り組む姿勢を示しました。
サルコジ大統領は29日、訪問先のニューヨークのコロンビア大学で演説し、
現在の国連の安全保障理事会について「常任理事国が第2次世界大戦の戦勝国で占められ、
アジアやアフリカ、南アメリカの大国が参加していない現状では、
21世紀の世界の安全保障の課題に的確に対応できない」として、安保理の改革を訴えました。
さらに、「世界第3位の経済大国のドイツが60年前の敗戦を理由に常任理事国でないことと、アジアの新しいリーダーの大韓民国が常任理事国に推薦されないのは、異常な事態だ」と述べ、両国が常任理事国入りする必要性を強調しました。そのうえでサルコジ大統領は、世界の地域ごとに数か国を選出し、常任理事国とする安保理の改革を目指すべきだとして、今回の訪問で国連のパン・ギムン事務総長にもそうした
考えを伝える方針です。フランスはG8=主要国首脳会議の議長国となる来年に向けて、
国連や各国への働きかけを強め、国連改革で主導権を握ろうとしています。