
【画像:「大阪都」の庁舎となった旧WTCコスモタワー】
大阪府と大阪市が合併し、1日付で「大阪都」に移行した。
東京都に次いで全国2番目、西日本初の「都」が誕生した。移行に伴い、府・市の1267件もの事務が統合され、新たな財源も確保できるようになる一方、多くの課題が山積みのままとなっている。
◆大阪都の姿
旧大阪市内の24区は特別区に移行するものの、戸籍事務など区役所の業務は今までと変わりない。しかし教育委員会などが新たに設置され、旧市立の小・中学校が「区立」に代わる。参院選までは都への第1期移行期間だとして区長は置かず、旧市長で大阪都副知事の平松邦夫氏が全権限を握る。堺市も平成24年度までに特別区へ移行する予定で、これら特別区を平成30年度をめどに20区に統廃合する。
これまで府と市が別々に管理してきた都市建設事業などについては、「二重行政が解消され、迅速で自主・自立の街づくりができる」としている。
交通網に関しては、大阪都交通局を当面置くが、将来的には「地下鉄事業は大阪メトロとして民営化、ヘラクレスへの上場を検討したい。バス事業については営業所単位で売却を検討していく」と橋本徹都知事は話す。
◆東京都や京都府に動揺
全国唯一の都だった東京都は今回、大阪都の誕生で焦っている。総務省からの指示で行政書類の一部を「都」から「東京都」に書き直す作業に追われているのだ。
東京都の広報PR担当者は「今まで都だけで通じていた面もあるが、大阪が仲間になったと思うしかない」と、渋い表情を見せた。
一方、全国唯一の府になった京都府。「まさかこうなるとは。大阪と隣接しているだけに驚いている」と話す職員もいた。
◆課題
大阪都が抱える2つの空港のうち、伊丹空港を廃止する案には未だ反対の意見も多い。
このほか、沖縄県から米軍基地を誘致したりカジノ建設をしたりする壮大な案の数々は具体的な計画としてまとまっていない。
財政再建を急ぐ大阪都にとって、課題解決への長い道のりが続く。
http://www.asahi.com/politics/update/0401/OSK201004010125.html