外務省HP
外務大臣会見記録より抜粋
(3)中国での邦人に対する死刑の執行について
【大臣】三番目は、中国における邦人の麻薬密輸犯に対する死刑執行についてです。3月29日に麻薬密輸罪によって死刑が確定している赤野光信受刑者の刑執行の通報があり、また昨日4月1日には新たに武田輝夫受刑者、鵜飼博徳受刑者、森勝男受刑者、合計3名に対する刑の執行の通報がありました。我が国としては、これまで在中国日本国大使館などを通じ、中国外交当局に対して死刑執行に関する我が国の関心と懸念を表明してまいりましたが、3月29日の赤野受刑者に対する死刑執行の通報を受け、3月31日午後に在中国日本国大使館より中国外交部に対して懸念を表明したところです。しかしながら、更に3名に対する死刑執行の通報があったことを受け、本日午後、これからですが、程永華在京中国大使を外務省に招致し、私(大臣)から直接死刑執行に対する懸念を表明したいと考えております。
○中国での邦人に対する死刑の執行
【TBS 樋口記者】冒頭に大臣が触れられた中国での日本人の死刑執行についてお聞きします。大臣はこの後、外務省に大使を呼んで、懸念を表明したいと考えていると仰いましたけれども、具体的にどういうことに対して懸念を表明されるのか。またその懸念というのは、死刑の執行を中止してほしいという要請とはまた違うということなのか、その点も含めてお願いします。
【大臣】この問題はなかなか難しい問題ではあります。それぞれの国に法律があり、そして司法制度があるわけですから、そういう中で死刑という判決を受けた。そのこと自身について、中止をしてくださいとか、そういうことを正面から言うわけにはなかなかいかない問題だと思います。
日本は、他の国から同じようなことを言われたら、それは司法の独立ですとか、日本の国内問題ですとか、そういう問題になるのだろうと思います。
ただ、先般、死刑執行について懸念の表明を行って、また、続けざまに3名ということでありますので、そのことについて日本政府として懸念を表明したいと考えておりますか。
その懸念というのは、こういう形で日本人が1人から3人、4名引き続いて死刑になるということが国内世論にも影響を及ぼしますし、あるいはこれだけ死刑があるということは、世論の中には、果たして適正に手続が行なわれているのだろうかという声もあります。そういった声があるということを懸念として伝えたいと思っております。
もう一つは、これは、むしろ国民の皆様に申し上げることですけれども、薬物犯罪に対して、特に東南アジア、或いはアジアでは最高刑を死刑としている国が非常に多いわけであります。中国だけではなくて、インドネシア、シンガポール、スリランカ、タイ、バングラディッシュ、マレーシア、そういった国々は、最高刑が死刑であります。そういったことは十分に承知をした上で行動していただきたいと思います。
もちろん、薬物犯罪そのものが日本でも当然これは犯罪になるということでありますが、量刑の面で、非常に重くしている国が多いということは十分に理解をしていただきたいと思います。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/kinkyu/2/20100403_020945.html
他国の主権も尊重しましょう。自国の主権が及ぶのは自国の領域内です。
薬物犯罪に死刑を適用するのは中国だけではありません。
もう少し、世界を広げましょう。w