ロシアは日本を恐れています「日本脅威論」と言ったら日本人は誰も信じないと
思います。
では何ゆえロシアはこのちっぽけな日本を恐れるのかを今日は
解き明かしていきます。
ロシアにとって、日露戦争の敗北は、いくら吹っ切ろうとしても、
吹っ切れない悪夢のようなものなのです。日露戦争はロシア人にとって
どう考えても負けるはずがない戦争でした。
陸軍は10倍、海軍は3倍、しかもソ連の艦隊は、世界一強力といわれ
たバルチック艦隊、ロシアは小国の日本など一捻りだとおもった。
しかし陸に海に連戦連敗、ロシア艦隊は全滅したのに日本は砲戦で
やられたのは一隻だけ、数隻は機雷による事故、陸でも世界一強大な
ロシア軍は連戦連敗、ロシア軍総司令官は世界の大戦略家として名声
が高いクロポトキン大将、負けるはずがないのに負けに負けた。
日本軍とソ連軍が対峙したときの比率はだいたい1対6,この勢力比で
ソ連軍は負けるはずが無い、しかし日本軍は弾薬が底を尽きても、
ソ連式の水冷式機関銃を分捕って戦った。
火力、兵力がどうしょうもないほど劣勢でも日本軍は勇戦敢闘した。
武器どころか、食料、水が無くても戦う、ソ連軍は日本軍を恐れに
恐れた。ロシアの常識がまるであてはまらない、日本軍隊とは二度と
戦いたくないと思うのは当然なのです。
第二次世界大戦、日本はポツダム宣言を受託し戦争が終結して武器を
捨てました。ソ連軍の日露敗戦時の復讐のときが来ました、武器を
捨てた日本軍は怖くない、日ソ中立条約に違反しようが,卑怯と
いわれようが、日本軍に襲い掛かり、シベリアに強制抑留や民間人も
含めて100万人あまり殺しました。
そして戦後ソ連は軍国日本の再建を恐れ,1950年中ソ軍事同盟を
締結、その対象相手が日本とは恐れ入ります。
当時の日本は、軍備も軍事産業も皆無、自衛隊さえまだ無い、ソ連が
日本をどれほど恐れたか、そしてソ連は日本の防波堤のために毛沢東
にマルクス主義を教育、毛沢東を援助して妖怪に育てました。
ところが日本は戦後わずか20年でオリンピックを開催、信じられ
ないくらいの高度成長、そしてアメリカにも比肩すべき経済大国日本
に瞬く間になってしまった。ソ連が夢想にもしない、常識ではありえ
ないことなのです。
マルクス理論によるソ連共産党の理想は平等社会の実現、資本主義を
凌駕して労働者を豊にするはずだった。しかしソ連では、意に反して
帝政時代以上の特権階級が出現してしまい、一般民衆は食うや食わず、
共産主義の理想を実現する事に、ソ連はひとつのこらず失敗して
しまった。
これにひきかえ、日本はひとつのこらず成功した。平等社会,貧乏
退治に成功、人間らしい文化生活、日本の成功はソ連にとって、
完全なるイデオロギー的敗北を意味します。
社会主義経済は資本主義よりすぐれた経済体制で国民は豊かになり
幸せになるという神話がもろくも崩れ去った。
マルクシズムの看板であった平等、豊かさ、経済体制の優越さなどの、
どれひとつとしてソ連は実現しなかった。ソ連の理想を実現したのは
戦争で焦土と化した日本のほうだった。
このロシアの日本に対するコンプレックスが、どれほど大きくかつ
深刻なものであるか、日本人は誰も知らない。
ロシアは戦前と戦後、二度日本に負けた、この衝撃はロシア人の心の
最深部まで揺さぶるほどの深い意味をもっています。