【中国ブログ】「五輪とは違うテンション」万博の低調ぶりと比較
2010/05/11(火) 17:33
上海万博は、1日の開幕以来、入場者の低調ぶりが目立ち、多くのメディアが、万博史上最多となる「来場者数・7000万人」の目標達成を危ぶんでいる。一方、北京五輪と上海万博を比較し、国を挙げての一大イベントに対する、中国人の「熱の入り方の違い」についての考察も登場し、話題を呼んでいる。
国際ジャーナリストとして活躍する王冲氏は、自身のブログで『中国人はなぜ万博より五輪の方が好きなのか』との論評を掲載する。同氏によると、一般の中国人は上海万博に北京五輪の時ほどの期待感を示しておらず、その原因を開催における「自尊心」のあるなしではないかと分析する。
同氏は、中国にとっての五輪が、「スポーツ大国・中国」としての地位を世界に見せつける格好の舞台で、北京五輪はまさにその自尊心のピークだったと指摘する。しかし、上海万博の開催の主眼は、西側諸国を中心とする「最先端の科学技術の紹介」にあり、現代中国の科学技術とは無縁な製品の陳列が、中国人の「自尊心」を損なうと語る。
また、北京五輪には、米スティーブン・スピルバーグ(Steven Spielberg)監督の芸術顧問辞退や、海外での聖火リレーの妨害など、開催前に起こった国際的な問題により、「何としても五輪を成功させる」といった国民感情の高揚による盛り上がりがあったが、上海万博では、対外的な反発を恐れてか、「理性的」な対応、盛り上げに徹する姿が目立ち、それが逆に国民の関心や支持を集めきれず、来場者の低調を招く「元凶」になっているとも推測する。
同氏はこのほか、「中国人による“万博軽視”」の背景には、民族的な性格や、科学技術の素養に関係すると指摘。中国ではほかの国と比べて、博物館や美術館などの数の少なさや、自身の見識を広めようとする感覚の乏しさ、科学への関心の低さなどが目立つ、と苦言を呈し、「万博は海外に出向くことなく、世界の科学技術や文化に触れ、他国の人との交流を持てるいい機会だ」として、会場に赴き、見識を深める大切さを呼びかけた。(編集担当:金田知子)
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=0511&f=national_0511_038.shtml