経常黒字26.9%増=2年ぶり拡大 09年度
5月13日9時3分配信 時事通信
財務省が13日発表した2009年度の国際収支速報によると、海外とのモノやサービスの取引状況を示す経常収支の黒字は前年度比26.9%増の15兆6545億円となり、2年ぶりに黒字幅が拡大した。
輸出から輸入を差し引いた貿易収支は6兆6088億円の黒字、海上輸送なども含めた貿易・サービス収支は4兆7784億円の黒字。投資収益など所得収支の黒字は11兆9553億円だった。
同時に発表した3月の経常収支の黒字は、前年同月比65.1%増の2兆5342億円となり、8カ月連続で前年水準を上回った。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100513-00000056-jij-pol
平成22年5月13日
財務省
報 道 発 表
平成21年度中 国際収支状況(速報)の概要
1 経常収支
経常収支:15兆6,545億円の黒字(対前年度比+3兆3,183億円[+26.9%]黒字幅拡大)
「所得収支」の黒字幅が縮小したものの、「貿易収支」の黒字幅が拡大したこと等から、経常収支の黒字幅は拡大した。
1.貿易・サービス収支:4兆7,784億円の黒字(対前年度比+5兆6,662億円 黒字に転化)
「貿易収支」の黒字幅が大幅に拡大し、「サービス収支」の赤字幅が縮小したことから、「貿易・サービス収支」は黒字に転じた。
(前年度比の増加額は、昭和61年度以降過去最大)
(1)貿易収支:6兆6,088億円の黒字(前年度比+5兆4,497億円[+470.2%]黒字幅拡大)
輸入の減少幅が輸出の減少幅を上回ったことから、貿易収支の黒字幅は拡大した。
(前年度比の増加額及び増加率は、昭和61年度以降過去最大)
① 輸 出:55兆5,368億円(前年度比▲12兆1,750億円[▲18.0%]減少)
2年連続の減少。(前年度比の減少率は、昭和61年度以降過去最大)
② 輸 入:48兆9,280億円(前年度比▲17兆6,246億円[▲26.5%]減少)
2年連続の減少。(前年度比の減少額は、昭和61年度以降過去最大)
(2)サービス収支:▲1兆8,303億円の赤字(前年度比+2,165億円 赤字幅縮小)
「その他サービス」の黒字幅が縮小したものの、「輸送」及び「旅行」の赤字幅が縮小したことから、「サービス収支」の赤字幅は縮小した。
(サービス収支の赤字額は、昭和60年度以降で過去最小)
2.所得収支:11兆9,553億円の黒字(前年度比▲2兆5,978億円[▲17.9%]黒字幅縮小)
受取の減少幅が支払の減少幅を上回ったことから、所得収支の黒字幅は縮小した。
(前年度比の減少額は、昭和61年度以降過去最大)
(注)上記1における過去の計数との比較は、現行統計で比較可能な昭和60年度(増減額及び増減率は昭和61年度)以降の数値による。
2 資本収支
資本収支:▲12兆3,386億円の流出超(前年度:▲17兆3,053億円の流出超)
1.投資収支・資産(居住者による投資)
(1) 対外直接投資:▲6兆968億円の流出超(前年度:▲11兆9,306億円の流出超)
本邦企業による海外企業の増資引受等がみられたことから流出超となったが、流出超幅が縮小した。
(2) 対外株式投資(除く証券貸借取引):▲1兆1,240億円の流出超(前年度:▲7兆668億円の流出超)
年金資金や投資信託を中心に買い越しとなったことから流出(取得)超となったが、流出超幅が縮小した。
(3) 対外中長期債投資(除く証券貸借取引):▲10兆5,799億円の流出超(前年度:▲8兆3,086億円の流出超)
銀行部門や投資信託等を中心に買い越しとなったことから流出(取得)超となり、流出超幅が拡大した。
2.投資収支・負債(非居住者からの投資)
(1) 対内直接投資:8,377億円の流入超(前年度:1兆8,219億円の流入超)
海外企業による本邦企業の増資引受等がみられたことから流入超となったが、流入超幅が縮小した。
(2) 対内株式投資(除く証券貸借取引):7兆5,100億円の流入超(前年度:▲7兆8,935億円の流出超)
輸出関連株や金融関連株を中心に買いがみられ、3年振りに流入(取得)超に転じた。
(3) 対内中長期債投資(除く証券貸借取引):▲6兆9,923億円の流出超(前年度:▲5兆1,014億円の流出超)
中長期国債において売り越しが続いたこと等から、2年連続の流出(処分)超となった。