朝鮮日報
北朝鮮の核保有を絶対に認めないというのであれば、問題解決のために、武力行使も辞さないというのが、論理的には妥当だ。だが、韓国の現実は、「武力」という言葉を口にするのも容易ではない。第1次核危機(1993-94年)当時、金泳三(キム・ヨンサム)大統領が「国民は安全保障をめぐる深刻な状況について、あまりにも知らなすぎる」と発言した直後、インスタントラーメンの買いだめ騒動が起こった。政府が最近発表した、哨戒艦「天安」沈没事件への対応措置には、武力の「武」の字も含まれていないにもかかわらず、株価や為替市場に影響を与え、「李明博(イ・ミョンバク)政権が全面戦争を引き起こそうとしている」という主張も飛び交っている。このような状況では、北朝鮮の挑発に対し、韓国が「断固とした対応」を口にしながら、実際には断固とした措置を講じないというのは、仕方のないことだ。
(中略)
北朝鮮も、韓国のこうした弱点や悩みを知り尽くしているように思える。北朝鮮は数日前、自国の国境警備隊が中国人の密貿易業者3人を射殺した事件について正式に謝罪し、関係者に対する厳罰処分や、再発防止を約束した。中国外務省の報道官が、「北朝鮮に対し厳重に抗議する」と発言し、中国メディアがヒートアップしたのを受け、事件発生からわずか1週間後に白旗を上げたというわけだ。だが、北朝鮮は、2008年7月に金剛山で発生した韓国人観光客射殺事件や、「天安」への魚雷攻撃で46人の兵士が犠牲になったことについては、謝罪どころか、事実すら認めようとしていない。北朝鮮は、中国が強い態度を取ればひざを屈する一方、韓国が「断固たる対応」を口にすると、より激しい挑発をちらつかせるというわけだ。
一国の外交や安全保障に関し、ひとたび相手に弱みを見せてしまえば、後にその代償を支払わざるを得なくなる。相手がその弱点を知ってしまった以上、これからも挑発を続けることだろう。そうした意味で、「天安」沈没事件がもたらす本当の危機は、これから始まるといえる。
なかなか辛いところだ...。 ^ ^