http://www.chosunonline.com/news/20091115000008
朝鮮日報 2009.11.15
今年8月、LG電子の家 電事業本部に非常事態が起きた。両面開きドアの冷蔵庫に使われるリニアコンプレッサー(冷蔵庫の冷媒圧縮装置)を動かす電子チップを作るNECが突然、供給量を10分の1に減らすと通知してきたためだ。LG電子の関係者は「NECとの緊急交渉を通じて 緊急ランプは消えたが、まだ気をもんでいる」と話した。
韓国が誇る最大の輸出品、携帯電話の場合はさらに深刻だ。携帯電話1個当たりの総費用の26%を占める、最も高価な部品ベースバンドチップはもちろん、センサーチップ、無線送受信の機能を担うトランシーバーなどの国産品採用率は現在0%(放送通信委員会の2009年国政監査資料)だ。源泉技術不在のためだ。ある業界関係者は、「世界的な携帯電話生産国である韓国の実情を調べてみると、製品の外装だけ国産という恥ずかしい現実がある」と話す。
こうした状況は、金属・鉄鋼分野でも同様だ。昨年、金属素材分野の貿易収支赤字の規 模は110億ドル(現在のレートで約9900億円、以下同じ)で、2007年より67%も増えた。ある大企業役員は、「宇宙航空・精密化学産業用の金属素材は技術力不足で全量輸入に頼っているため、世界6位の鉄鋼生産国という肩書きが色あせる」 と皮肉った。
要約すると、韓国は世界第9位(今年上半期)の輸出国であり、経済協力開発機構(OECD)加盟30カ国のうち研究開発 (R&D)の総投資費基準では6位だが、基礎・源泉技術水準は中・後進国のような「不毛地帯」だ。試用品開発から商業化まで5―10年は かかる基礎・源泉技術は優先順位が常に後回しにされるためだ。今年、韓国のR&D予算で基礎研究の割合は16%にす ぎない。
結果はどうだろうか。韓国経済はウ(首にひもを付けられた水鳥)と同じだ。首にひも(部品素材産業)が結ばれている ため、魚(完成品)を飲み込んでも、すぐに主人(日本など)にささげるという構造だ。

実際に、韓国は昨年だけでも過去最大の327億ドル(約2兆 9400億円)の対日貿易赤字を計上したが、このうち部品素材分野の赤字は209億ドル(約1兆8800億円)に達した。2001年(103億ドル=約 9260億円)に比べ、7年で倍増したかたちだ。輸出すればするほど部品 素材の輸入が増え、本当の果実は日本に手渡している構造が、一層深刻になっているわけだ。
1901 年にノーベル賞が創設されて以降、これまで韓国人科学者が一人も受賞できていないという事実が、それを示唆している。
ほかの国のノーベル賞受賞をただうらやましがり、金になる中核心技術・ 部品は外国に依存するというちぐはぐした状態が続けば、韓国の産業界はうわべだけピカピカした「メッキ加工品先進国」の域を 出ることができない。
■2009 年 世界各国の特許使用料 黒字国 TOP10
1位 U.S.A. △649億8500万ドル
2位 Japan △73億8900万ドル
3位 France △53億5300万ドル
4位 UK △32億8900万ドル
5位 Sweden △29億3300万ドル
6位 Netherlands △13億4100万ドル
7 位 Mexico △4億4000万ドル
8位 Paraguay △2億8000万ドル
9位 Malta △1億2200万ドル
10 位 Rwanda △620万ドル
■2009年世界各国の特許使用料 赤字国 TOP10
1 位 Ireland ▲287億6100万ドル
2位 China ▲97億4900万ドル
3位 Singapore ▲83億800万ドル
4位 Canada ▲53億3400万ドル
5位 Russia ▲41億4100万ドル
6位 Germany ▲31億6600万ドル
7位 Korea ▲31億4000万ドル
8位 Taiwan ▲28億2400万ドル
9位 Thailand ▲24億5800万ドル
10位 Spain ▲24億5000万ドル
http://www.iti.or.jp/stat/3-046-3.pdf