世界柔道女子48キロ級 激戦制した
浅見八瑠奈は柔道の“申し子”
2010年09月14日17時00分 / 提供:ゲンダイネット
●父、叔父が柔道家で3歳から英才教育
これでロンドン五輪に一歩大きく踏み出したといえる。12日の世界柔道女子48キロ級で22歳の浅見八瑠奈(22=山梨学院大)が連覇を狙う優勝候補の福見友子(25)を破り、金メダルを獲得したのだ。
もともとベルギー国際で2連覇(07、08年)するなど国際大会には強く、対外国人選手は46連勝の記録を持つ。これは谷亮子(35)の42連勝を上回る。これまでは海外では強いが国内では弱い“外弁慶”だったが、それを払拭(ふっしょく)してみせた。
愛媛県伊予市出身。父、叔父が柔道家で3歳の時に柔道を始めた。小学生の6年間で愛媛県の学年別大会で優勝を逃したのは1度だけ。全国大会でも活躍、早くから伊予に「浅見あり」と柔道関係者には知られていたという。
父・三喜夫氏が監督を務める新田高校には自転車で1時間かけて通った。娘だからといって手加減は一切なし。高校3年のとき、韓国ジュニア国際で3位になると、
「48キロ級で負けて帰るヤツがどこにおるか!」
と厳しく叱責(しっせき)されたという。
●作戦勝ちでライバル福見友子を倒す
今大会の目標は打倒福見。全日本女子の園田監督の強い推薦で今大会の第2代表(第1は福見)に選ばれたが、出場が決まった時点では、ポイント不足で決勝前に福見と戦うグループに入る。そこで7月のワールドカップ・ウランバートルに出場、優勝してポイントを稼ぎ、福見と別グループに入った。その作戦が当たって準決勝までは5試合連続一本勝ち。スタミナの温存もできた。
「不安だったけど、いつも支えてくれる監督や付け人のことを考えた。いろんな人の支えがあって今がある。柔道人生は終わるまで安心できない。ロンドン五輪まで頑張りたい」
と浅見。
福見、浅見、山岸(絵美)と女子48キロ級は世界ランク上位3位まで日本選手が占める。五輪代表は最大の激戦区だ。
「山岸を含めて三つ巴の状態。谷(亮子)がやると言えば待つ姿勢だが、この3人が強化の中心だ」(園田監督)
谷を2度破った福見をさらに若い浅見が倒した。「議員と二足のわらじでロンドンを目指す」という谷は完全に引導を渡された。
(日刊ゲンダイ2010年9月13日掲載)
どう考えても引き際を間違えたな。