
東シナ海のガス田「白樺(しらかば)」(中国名・春暁)の施設に中国側が持ち
込んだ機材について、経済産業省は24日、朝日新聞の取材に、掘削工具を海
底に誘導するパイプの可能性が高いと明らかにした。同省は中国が掘削を開
始しているとの見方を強めている。
日本政府は掘削が事実ならば対抗措置を取る方針を確認している。中国漁
船衝突事件で逮捕した中国人船長の釈放は決まったが、ガス田問題も解決に
向かうかは不透明だ。
同省幹部によると、海面からの高さが30~40メートルある白樺の掘削用施
設で、最高部(やぐら)の下方に掘削用の「ドリルパイプ」と呼ばれる機材のよう
なものが複数本、運び込まれ、立てかけられているのが確認された。ドリルパイ
プは長さが約10メートル。パイプ同士を連結させて、先端にはドリルなどの掘削
用工具を取り付ける。これを海底へ届かせる。持ち込まれたのは、最近1カ月
以内だという。
同省によると、ドリルパイプとみられる機材の数は日によって増えたり、減った
りしている。施設の外側から見る限り、パイプが実際に海底に届いて掘削してい
るところまでは確認できないという。ただ、「周囲の海面の変色も含めて、(掘削
を示す)状況証拠はそろっている」としている。
同省資源エネルギー庁の石油・天然ガス課の平井裕秀課長は24日、自民党
外交部会で「100%自信があるのかと言われると、現場に行っているわけでは
ないので、はっきりしないが、掘削の可能性は高い」と説明した。
中国側はこれまで、機材搬入は「施設の補修のため」と説明している。日本側
は中国側に改めて詳しい説明を求めるとともに、監視を続ける。(小暮哲夫)
朝日新聞
やられてしまいました。