中国が尖閣共同開発を要求 日本、即刻拒否
2010年10月22日 02時02分
中国が今月中旬、沖縄県・尖閣諸島周辺の海底資源に関する共同開発に応じるよう日本側に求めていたことが21日、分かった。日本側は即刻拒否した。日中双方の関係筋が明らかにした。中国は過去にも共同開発を打診した経緯がある。日中関係改善の流れに乗じた動きとみられ、国際社会に「釣魚島(尖閣諸島)は中国固有の領土」との主張を浸透させる狙いから、今後も繰り返し言及するとの観測も出ている。
菅直人首相は28日にハノイで開催予定の東南アジア諸国連合(ASEAN)との会議の際、温家宝首相と会談する方向で調整を進めている。会談が実現した場合、温氏が尖閣の共同開発に触れるかが焦点となりそうだ。
関係筋によると、中国は拘束していた建設会社フジタの現地法人社員を釈放した9日以降に、外交ルートを通じ「尖閣諸島の領有権問題を棚上げし、当面は日中関係改善を優先すべきだ」と主張。その先の抜本的解決策として共同開発を持ち出したという。漁船衝突事件発生後に冷却化した日中関係を中国主導で“改善”したいとの思惑があるとみられる。
(共同)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2010102101001026.html
“尖閣共同開発の要求”拒否
10月22日 4時28分
今月末にベトナムで行う方向で調整している日中首脳会談に関連して、中国側が、尖閣諸島周辺での海底資源の共同開発をあらためて求めていたことが明らかになり、日本側は尖閣諸島は日本固有の領土だとして拒否したものの、中国側が今後も繰り返し求めてくる可能性もあるという懸念が政府内で出ています。
政府は、中国漁船による衝突事件で悪化した日中関係の改善に向け、今月末にベトナムのハノイで開かれる国際会議を活用して、日中首脳会談を行う方向で調整を進めています。こうしたなか、中国側が外交ルートを通じて、尖閣諸島の領有権をめぐる問題は当面、棚上げし、日中関係の改善を優先すべきだとしたうえで、尖閣諸島周辺での海底資源の共同開発に応じるよう日本側に求めていたことが明らかになりました。
これに対し、日本側は「尖閣諸島は日本固有の領土であり、東シナ海に領土問題は存在しない」などとして拒否し、今後も共同開発の協議には一切応じない考えを伝えました。
中国側が、尖閣諸島周辺での共同開発を求めてきたのは、平成18年3月に行われた東シナ海のガス田開発をめぐる協議以来です。中国側としては、共同開発の協議をあらためて求めることで、尖閣諸島に領土問題が存在することを明確にしたいというねらいがあるものとみられ、中国側が今後も繰り返し求めてくる可能性もあるという懸念が政府内で出ています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20101022/k10014743931000.html
中国、海洋調査を通報 東シナ海のガス田周辺
2010.10.22 01:28
中国政府が東シナ海のガス田周辺での海洋調査の実施を通報してきたことが分かった。複数の政府高官が21日明らかにした。設定した調査海域は、日本が主張する排他的経済水域(EEZ)の境界線「日中中間線」をまたいだ日本側にも及んでおり、9月におきた沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件をめぐる揺さぶりの一環とみられる。
通報は日中間で平成13年に取り決めた海洋調査の「相互事前通報」制度に基づく。漁船衝突事件後は初めて。中国側には調査を進めることで日中の主張が対立する海域での海洋権益確保に向け既成事実化を図る狙いもあるとみられる。合意に反する資源探査や、海底の地形など潜水艦航行に利用できるデータ収集を行うことも懸念される。
中間線を越えて相手国のEEZ内で調査する場合、2カ月前までに通報することになっている。
中国側は調査海域として、9月に掘削用ドリルを搬入した「白(しら)樺(かば)」(中国名・春(しゅん)暁(ぎょう))をはじめガス田一帯を広範囲に設定。国家海洋局の海洋調査船「海監」を派遣するとみられる。
海洋調査で認められているのは海水採取などの「科学的調査」に限られる。国連海洋法条約では「資源探査」は沿岸国の排他的な権利としており、中国は日本のEEZ内で資源探査はできない。ただ、把握するのは困難で、通報した海域外で調査を行っても取り締まる法制度が不備であることも問題視されている。
海洋調査船をめぐっては5月と9月に「海監51」が日本のEEZ内で活動中の海上保安庁の測量船に接近し、調査中止を要求した。
日本が中国側のEEZで調査したのは1度だけなのに対し、中国は18年以降、67隻が日本のEEZ内で活動した。事前通報がない調査も10件確認されている。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101022/plc1010220130003-n1.htm