G20声明で黒字国日本に円買い圧力
週明け80円台突破で最高値更新も
2010.10.23 20:52
G20で会見するガイトナー米財務長官=23日、韓国・慶州(ロイター)
外国為替市場では、G20の共同声明が、「世界経済の不均衡」に強い懸念を示したことで、黒字国の日本の円買い圧力が強まり、一段の円高が進むとの見方が出ている。円相場は、G20の様子見で1ドル=81円台前半で推移していたが、1995年に付けた過去最高値の79円75銭に迫る可能性もある。
市場は声明について、経常収支の数値目標の明記は見送られたものの、「黒字国は通貨高で輸出を減らすことを迫った」(関係者)と受け止めている。また、「介入にも動きづらくなった」(同)との見方もある。
第一生命経済研究所の永浜利広・主席エコノミストは「人民元高への圧力が強まり、円も連れて上昇。場合によっては円が過去最高値を更新する場面もあり得る」と予想する。
週明け25日には米中古住宅販売、29日には7~9月期の米国内総生産(GDP)速報値など重要な経済指標の発表を控えている。米国の景気悪化が確認されれば、追加金融緩和の観測が高まり、円買いドル売りが加速。週明けから大荒れの展開となる懸念もぬぐえない。
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