小石を投げて偵察衛星を撃墜した金正日―北朝鮮
小学課本

中国ほう問からもどられた金正日のおじいさんは、つかれきっているのもおかまいなしにぼくらをむかえ入れてくださいました。
おそくまでお話しされてぼくらのかえり、見送りに出てこられた金おじいさんは車をもよういしてくれました。
大門までの道をいっしょにあるきながら、ぼくらは金おじいさんに「中国からかえったばかりですからすこし休んでください」といいました。
金おじいさんはあたまをふってこういいます。「だいじょうぶだよ。きみらも知っているとおり、いまこくさい社会ではたくさんの人たちが社会しゅぎをてきにみなしている。めんどうなことがつぎつぎとおこっている。国のみらいをになうきみたちのことはこっかとしても重大で、いちばん大事なことなんだよ」
ぼくらはみな、かんどうして目になみだをうかべました。
金おじいさんは、どんなにかすばらしい人なのでしょう。
あたまをもたげた金おじいさんは、空を見あげながらこういいました。
「もし、せかいがこの空のようにしずかでへいわなものになったら、どんなにかいいことだろう。しかしアメリカのようなわるさをする国がいくつかある。かれらはざいにんだ」
金おじいさんはこしをまげるとかだんの中から、小石をひとつひろいました。そして空を見あげると「アメリカ人のこんちくしょう」といって、力のかぎり石をなげました。
空のかなたでえいせいがとつぜんばくはつし、まばゆい光がきらめきました。ついらくしてむこうのほうにおちていきます。
「あれはアメリカのスパイえいせいで、ずっとピョンヤンのまわりをぐるぐるまわっていたんだ。長いあいだずっとがまんしていたんだ」。金おじいさんはとてもおこっています。ぼくらもふるい立ちました。ぼくらの国にこのようなしどう者がいることをほこりにおもいます。
ここで金おじいさんはひしょをよび、「あのえいせいはどこにおちた?」とおたずねになりました。
「リヨンチヨン(竜川)のあたりだとおもわれますが」。ひしょがこたえます。金おじいさんは「すぐに人をいかせてなにかもんだいがあったかどうかしらべるのだ」とめいじました。
ぼくらは金おじいさんとはここでわかれ、金おじいさんはぼくらが見えなくなるまでずっと手をふってくださいました。
それから4日たち、リヨンチヨンでじこがあったことを知らされたぼくらはきんちょうしました。
しかし金おじいさんはじひ深くこうのべたのです。「せんそうにはぎせいはつきものです。民ぞくどく立のためにいのちをささげる人はい大です」。
ついで金おじいさんはあたまを下げてこういいました。「しかしわたしがてきのえいせいをげきついしたのは、けいそつだったといわねばならない。ぜんこくの人々にむかってあやまらなければいけない。ぜんこくの人々にじょうきょうをせつめいしなければいけない」
ぼくらの目にはたちまちなみだがあふれました。どんなにかすばらしいしどう者なのでしょう。とうそうの中にあって、小さなミスにも心をとめられてしゃざいをされる心の広さは、ぼくらが学ばなければならないことです。教えをこうのをけしてはずかしいこととおもわずに。