釜山火災 射撃場経営者らに「罪認めて」 被災男性が会見
毎日新聞 11月8日(月)20時23分配信
韓国・釜山市の室内射撃場で日本人観光客ら日韓の16人が死傷した昨年11月14日の火災で、ただ一人生き残った長崎県雲仙市の農業、笠原勝さん(38)が8日、地元で初めて記者会見に臨んだ。「火災に遭ったのは昨日のよう。向こう(釜山)の記憶がなく、たくさんの仲間を亡くし、信じられない感覚でこの1年を過ごした」と振り返った。
中学時代の同級生9人で立ち寄った射撃場で火災に巻き込まれた。生死の境をさまよったが、1人生き残り、昨年12月に帰国。火災で全身に大やけどを負ったため、日韓の病院で計10回の手術を受けた。
重傷だった両手を中心にリハビリを続け、介添えなしで食事を取れるまでに回復。今では車の運転を練習するなどしているという。リハビリは継続中で「痛いが、動かさないと前に進めない、という気持ちの方が強い。農業もできることから始めたい」と意欲を語った。
釜山で刑事裁判の控訴審が続く中、業務上過失致死罪などに問われた射撃場経営者ら2被告に対しては「まだ罪を認めていない。大変な事故だったのでその罪を認めて、15人の命の重さを感じていただきたい」と願った。
今月14日、日韓の遺族が現地で開く一周忌の慰霊祭で再び釜山を訪れる。「行くのは怖いが、病院や警察、釜山のたくさんの方へのお礼をしたい。火災現場で仲間に『大変やったなあ、残されたみんなを頼むよ』と献花できたらいいのかなと思う」と淡々と心境を語った。【古賀亮至】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101108-00000033-maip-soci

釜山の火災から帰国後に初めて会見する笠原さん=長崎県雲仙市で2010年11月8日、古賀亮至撮影
顔にも火傷の痕が・・・