将棋盤:日本最古、出雲で出土…室町時代中期~後期
出土した将棋盤2枚(上下の木の部分)と駒2点=島根県庁で2010年12月22日午後3時9分、御園生枝里撮影
島根県埋蔵文化財調査センターは22日、出雲市高岡町の高浜1遺跡で日本最古の将棋盤が出土したと発表した。室町時代中期~後期(15世紀半 ば~16世紀初頭)のもので、破損した板状のものが盤全体の約4分の1残っていた。升目が分かるほか、まな板として使ったような傷もあり、将棋盤以外の用 途にも使われた形跡があった。
将棋盤は有力者の屋敷跡の南側にあるごみ捨て場から2枚出土。長さ約38センチ、幅約6~9センチ、厚さ約1センチの杉製で、約4センチ四方の升 目が九つあった。側面にはくぎ穴があり、脚や台座を組み合わせて使ったとみられるという。駒2個も別の柱穴から出土。長さ約3~4センチ、幅約3センチ、 厚さ約5~7ミリで、文字の判読はできなかった。
将棋盤はこれまで、江戸時代(18世紀)のものが東京都千代田区の溜池(ためいけ)遺跡から1点出土しているだけだった。駒は、奈良市の興福寺旧境内から国内最古となる平安時代後期(11世紀半ば)のものが出るなど、全国で少なくとも500の出土例がある。
文献などによると、将棋は11世紀には指されるようになり、将棋盤は藤原定家の日記「明月記」の記述に登場。鎌倉時代の12世紀末~13世紀初頭 には存在したと考えられている。京都市の高山寺に伝わる13世紀初頭の絵巻物「鳥獣戯画」には、紙の盤で将棋を指す様子が描かれている。
今回出土した将棋盤は、23日から来年1月10日まで出雲市の島根県立古代出雲歴史博物館、同月15日から2月13日まで同市の出雲弥生の森博物館で公開される。【御園生枝里】
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