「虎の圧政 “庶民”ウサギが打倒」 “反体制デモ”アニメ 中国サイトから削除
2011年2月1日 朝刊

虎に立ち退きを迫られ、屋根の上で焼身自殺を図るウサギ=王波氏制作のアニメから
【北京=安藤淳】中国のネットで反体制デモを連想させる風刺アニメが大手動画サイトから削除されたことが三十一日、分かった。エジプトのデモを議論する簡易ブログの一部も閉鎖されるなど、メディアを統括する中国共産党宣伝部の意向が働いた可能性もある。
「二〇一一ウサギ年の年賀状」と題されたアニメは、庶民の「ウサギ」が、胡錦濤国家主席の「胡」とほぼ同じ発音の「虎」一族の圧政に苦しみながら、最後には虎一族を集団で倒す内容。
土地の強制収用に反対したウサギが焼身自殺したり、ウサギを車でひいて逃げた虎が「僕のパパは虎剛だ」と叫ぶなど、中国で最近起きた実際の事件をモチーフに、特権階級に対する庶民の不満を代弁している。
中国の大手動画サイトに一月二十二日に掲載され、一~二日で削除されたが、転載分も含め百万回以上視聴されたという。
制作したアニメ会社の王波さんは本紙の取材に「私や会社に(中国当局から)圧力はない。動画サイトが掲載を自粛したかもしれないが、成熟した社会は庶民が不平不満をいうことを許すべきだ」と話している。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2011020102000030.html